【缶コーヒーの思い出…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



スーパーの朝は早い。冬など寒さで指先が凍り付くほどである。

今は潰れてしまった家業のスーパーマーケット。私は毎日できる限り店舗を回って売り場を見たり、お客さんと話をする様に心がけていた。

店舗数も10以上あったが、何かあっても本部から車で30分以内で駆けつけられる所にドミナント出店していた。(そのほとんどが、大手に潰されてしまった個人スーパーへの居抜き出店)。現場を見れば様子はだいたい分かるものである。

スーパーの従業員はその8割が女性である。パートのおばちゃん達に気持ちよく働いてもらうためにも「親しみやすい社長」でいなければならない (笑)。まずはポケットマネーでみんなに缶コーヒーをおごってあげるのが習慣だった。

一店舗20人にコーヒーをおごればそれだけで2,000円😅💦10店舗なら2万円にもなる。まあ一週間に一度くらいなので、高給取りの私には負担でもない (大爆笑)

🌅ただの缶コーヒーに過ぎないが、私が差し出す缶コーヒーは「飲み物」ではなく「湯たんぽ」や「カイロ」なのである。現場上がりの私にとって、修行時代にもらった温かい缶コーヒーで、冷たい手や頬を温めた記憶は消えることはない。

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✅ここで一つ気をつけなきゃならないことがある!

こちらの想いとは裏腹に、おばちゃん達は差別されることを嫌う、そして自己主張する。大好きなのは「えこひいき」だ(笑)

👤私はコーヒーは飲まないから紅茶!
👤ブラックしか飲まないの、糖分控えめ!
👤社長、どうして別の近い店舗ばかり行くの?
👤ケンカになるからみんな同じものにして!


もう、どうにでもしろ!
「店長、これでコーヒー買ってみんなに配っといて!」

🤞タイムイズマネー、私は店長に2000円を渡し、そそくさと次の店舗に向かう🚙💨

👤「社長さんがそっちへ行ったと、連絡がありましたよ!」
パートさん同士のシンジケートは恐ろしい(@_@)

✅今でもいい思い出だ。私は今もその時毎日飲んでいた「金色の微糖缶コーヒー」を飲んでいる。ほっぺたの冷たかった日々が懐かしい…。