▲薬師岳&黒部五郎岳【北アルプス】2024.08.02-04④<完> | ロマンはどこだ!

ロマンはどこだ!

ロマンを探して山旅を。
ぼくらは希望の音を鳴らして歩くのだ。

 

まさかまたこの稜線を歩くとは。

 

 

日時:2024年8月2日(金)-4(日)

山名:薬師岳・黒部五郎岳(北アルプス)

目的:いつかの憧れの山域ぐるり

 

 

*****

 

 

■1日目

【其の壱】折立▶薬師峠キャンプ場、薬師岳ピストン

 

■2日目
 
 
 

■3日目(8/4日)

天気:晴れのちガス、下山後雨

ルート:黒部五郎小舎▶黒部五郎岳▶太郎平小屋▶折立

 
夜は1日目よりも暑くなく、夜中も寒くならずにちょうど良い気候でした。何度も目が覚めましたが、1日目よりは眠れたかな。
さて3日目の朝です。前日よりもさらに早く、2時半起床。
今日の予定をどうしようか未だ決めかねていますが、途中電波入るところでヤマテン確認して決めよう!ということで、予定よりも早めに出発することに。
そうと決まれば撤収撤収!

 

 

 

うっすらと明るくなってきております。

 

 

 

am4:15 @2,346m

それでは高天原に向かうため、まずは三俣方面へと出発します!

このへんはクマの巣窟ともいわれてますからね、熊鈴鳴らして行きましょう!

 

 

出発してわりとすぐのところでニゴウが、やっぱり戻ろうと言い出しました。

まだ携帯の電波が入るところまでやってきてないのですが、実は前日にヤマテンを見たときに3日目の午後からにわか雨予報になっていて、4日目も雨予報だったのですよ。

4日目に通る予定でいた大東新道は雨天・増水時の通行に注意が必要といわれていて、雨のときは避けたいと思っていたルート。一応雲ノ平に迂回して下山することもできるのだけど、薬師沢への激下りがコワい。。。雨じゃなくても石が苔ってて滑りやすいっていうのに、雨だと登山道が沢になってるというのをいろんな動画やブログで見掛けていたんですよね。

なので雨の中で予定のルートを歩くのは正直気が進まない。。。

それでもお天気回復する可能性を信じて進んできたのだけど、今日だけじゃなくて明日のこともあるし。。。と考えて、やっぱり撤退することにしました。(ちなみに雷予報も出ていた)

 

 

はい、黒部五郎小舎までもどってきました!

 

 

 

am4:38 @2,346m (15℃)

トイレ行ったり水の補給したりして、今度こそ出発。

黒部五郎岳を経て、太郎平へともどることにしました。できたら折立まで、もし無理なら太郎平でもう1泊予定ということで。

しかし、まさかまたこのルートを通ることになるとはね。。。

 

 

 

暑さ対策のために、昨日買った五郎小舎のバンダナをさっそく巻いております。

 

 

 

五郎さんに太陽が当たり始めました。

 

 

 

 

たしかこのあたりだったかな。

電波が入るようになったのでヤマテンを確認すると、なんと前日の予報より良くなってる!!!

しかしすでに1時間ほど登ってきていたのと、雷雨に注意というのは相変わらず出ていたので、そのまま進むことにしました。

でもニゴウは自分の判断ミスだったと、かなり悔やんで男泣きしていたのはここだけの話ですけどね。

 

 

気を付ければ行けたんだろうと思うけど、雷はコワいし、もし足止めを喰らって仕事に行けなくなるのも困る。だけど健康な体があればまたチャレンジできるんだし!と自分に言い聞かせて、なんとも複雑な思いに後ろ髪を引かれながら先へ進むことに。

 

 

 

 

 

我が家の思いとはウラハラに、まっつぁおな空と美しいカールがお出迎えしてくれております。

なんでこんなに天気がいいんだよぅ。

 

 

 

 

 

am6:26

小舎まで2hのペイントのところまでやってきました。

さー、ここから稜線までひと登りしていきましょう。

 

 

 

 

 

うしろには槍の頭がちょこんと見えてきました。

 

 

 

コバイケイソウが咲く斜面を九十九折に登っていく。

 

 

 

これはこれで最高だね!

と言いながらも、心の中は複雑な気持ち。。

 

 

 

今日はできたら折立まで下山したい。

先が長いのでワタシは黒部五郎の山頂はパスしますが、ピークを踏みたいニゴウは先に行くと言って駆け上がって行きました。

 

 

 

えっちらおっちらと登っていきまして、カールの底から30分で稜線に出ました。

 

 

 

北ノ俣へと伸びる稜線の美しいこと!

ここの稜線は本当に素晴らしかった!また歩きたいなぁ。

 

 

 

こっちは鷲羽方面だったと思うのだけど、ちょっと山座同定できないや。

 

 

 

am7:05 @2,766m

黒部五郎の肩に着きました。

あぁ空の青さよ。

 

 

 

そのころニゴウさんは山頂に。

前日とは打って変わっての最高の天気だったようです。そりゃそうだ。

 

 

 

am7:23 @2,766m

肩でしばし小休止していると、ニゴウが戻ってきました。

その間天気予報を再度確認していると、コンパスから「昼過ぎから雷と突風注意」のメールが来ているのを発見。これは昼までに太郎平に着くように行きたいよね。
ということで、あまりのんびりしてられなくなったので出発します!

 

 

 

前日に登って来た時には、ここを下るのは大変そうだなと思っていたガレ場ですが、意外と思っていたほどではなく。

 

 

 

25分ほどで大きな下りが終わりました。

石の重なりが厚めだったのでわりと歩きやすく、薬師の下りより断然マシでした。

 

 

 

 

 

10分ほど進んだところから、振り返り五郎さん。

こうして見上げるとホント大きなお山ですなぁ。

 

 

 

 

 

am8:46 @2,458m

中俣乗越です。ちょっと行動食食べながら小休止。

 

 

 

10分ほどで切り上げて、先へと進みます。

 

 

 

まだまだ先は長いですので、水分補給もしっかりしながら行きましょう。

ちなみに肩にてぬぐい挟んでるのでお判りでしょうが、今日も絶賛左肩の痛みに喘いでいます。

 

 

 

そして9時頃からだんだんとガスが出てきました。

 

 

 

 

 

赤木岳直下の岩稜帯。

前日は賑わっておりましたが、今日は誰とも出会わずマイペースに登って行けました。

 

 

 

ひと登りして岩々を登り終えると、前方に頂標が見えてきました。

わかります?トレイルの途中にあるやつなんですけどね。

 

 

 

am9:37 @2,622m

はい、赤木岳通過です。

なぜここがピークなのかが不思議すぎる。

 

 

 

反対側の岩稜帯ゾーンも下って。

ここを通過すれば、太郎平までお気楽なアップダウンのトレイルを歩くのみ!

 

 

 

ガスがどんどん流れてきております。

奥に見えてるのは読売新道かな。まだ部分的には展望がありますが、全体的にはけっこうガスに覆われています。

 

 

 

ほら、こんなかんじ。

 

 

 

かと思えばこんな青空になったりもして。

 

 

 

そしてまた一瞬でガスワンダーへ。

 

 

 

am10:27 @2,662m

北ノ俣岳にやってきました。

みなさんご飯タイムなのか、けっこう休憩している人がいらっしゃる。

お天気がなんとも微妙ですが、エネルギー補給をしていかないともちませんので、我が家もお昼にしましょう。

 

 

 

am11:04 @2,662m

写真はありませんが、カレーメシで簡単に済ませました。

あ、風がやや強かったので北側の茂みに潜んで大休止して、ひょっこりと出てきたところです。

 

 

 

すっかりガスガスになってしまいましたが、やっぱりこういう天気になるよねー。

 

 

 

 

 

ガスのご褒美、雷鳥さん発見しました!

砂浴びにいそしんでおりましたが、

 

 

 

その後は遠くを見つめておりました。

近くに子がいるのは見つけられなかったけれど、どこかにいて気にしていたのかしら。

 

 

 

これは。。。なんだったっけな。

けっこうお花が群生してたあたりだったので、それといっしょに撮ったんだっけな?

 

 

 

チングルマの群生もすごかったです。

 

 

そういえばこのへんでニゴウが知り合いの人にすれちがいまして。実は昨日も五郎のカールを下ってるとき、トレイルランナーが駆け上がってきたと思ったらニゴウの知り合いだったし。こんなド平日に同じ山域を歩いてるなんて、夏山最盛期の人気エリアなのだなと実感したできごとでした。
 
 
さてさて。
だいぶ進んできまして、太郎平小屋がガスの合間から時折見えております。
 

 

 

えぐれトレイルの脇の木道をひたすらゆるやかに下る。

足止めがあるので良いのだけど、木道って転びそうでよそ見して歩けない。

 

 

 

太郎平~、あとすこし!

 

 

 

pm12:34 @2,328m

太郎平小屋、もとい太郎兵衛平到着です!

初日に到着したときはあんなにお天気だったのに、今日はもう真っ白!

 

 

 

【太郎兵衛平トイレmemo】

 

 

〇男女別

〇洋式

〇トレペあり

〇手洗い水あり

〇協力金

 

 

pm12:48 @2,328m

トイレ休憩だけしたら、折立に向けて下山します。

 

 

 

pm1:26 @2,196m

五光岩ベンチまでそそくさと下りまして、10分小休止。

 

 

 

行きにちらっと書いたと思うのだけど、このへんが前回よりも整備されていてさらに歩きやすくなっていました。

 

 

 

とくにこのへん!

階段がとてもキレイに作られていて、トレイル脇もこんな風に保護されていて。

ありがたやありがたや。

 

 

 

五光岩ベンチから1時間ほどで一枚岩のようなところへ。

左肩が相変わらず痛すぎて、何度もザックを下ろしてプチ休憩しながら進んでおります。しかし実は五光岩を過ぎたあたりから、目の疲れもひどくてですね。。。ここ数年よくあるのだけど、疲れてくるとピントが合わなくて下るのに難儀するんですよね。

 

 

 

pm2:33 @1,869m

三角点でも10分ほど小休止。

 

 

 

三角点からは段差が多くてキツかったなぁ。

30分弱下ってきたところでアラレちゃんポイントを通過したのですが、今日はアラレちゃんがお出迎えしてくれました!初日はいなかったのに、この数日のうちにまたもどってきたのですね。

 

 

 

その後も段差多めのトレイルをなんとかかんとか下りまして。

 

 

 

pm3:55 @1,350m

薬師岳登山口までもどってきましたー!

途中から雷の音が聞こえてきたのでけっこうハラハラしていたのだけど、なんとか降られずに下りて来れました。ちなみにこのあと車に乗る寸前に降ってきました。間一髪!

 

 

 

そして五郎のカールからずーーっと抜きつ抜かれつしていたソロのおばちゃんも無事ゴール♪

 

 

最後におばちゃんも自販機で飲み物買ったのだけど、釣銭がないとかなんとかで一波乱あったりしつつ。下山のご褒美のコーラを飲みながら駐車場へと戻ります。

 

 

そうそう、記事の中で何度も書いていた左肩。

下山後に撮ってもらったらこんなかんじになってました▼

 

 

皮膚剥離まではなっていないのだけど、汗で摩擦が増して炎症になっているんじゃないかと。

夏はどうしても薄着になって摩擦が増すのが仕方ないのだけど、なんとかならんもんかな。一応皮膚の保護クリームは塗ってるんですけどね。

 

 

【ワタシのコースタイム】

 

●1日目

登山口▶薬師テン場:4h43(休35分含)

薬師岳ピストン:4h55(休51分含)

 

●2日目

薬師テン場▶五郎テン場:9h10(休1h26)

 

●3日目

五郎テン場▶登山口:11h17(休1h40含)

 

 

【下山後温泉】

 

グリーンパーク吉峰 670円/人

※JAF割

※水風呂がめっちゃ気持ち良かった!

※出たあと髪がつるつる♪

 

 

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温泉でさっぱりしたあとは、岐阜タンメンで夕ご飯。

 

 

さすがに車中泊しないと眠くてムリ!と意見が一致したのだけど、下界は暑すぎるので標高の高いところまで行こうと移動することに。しかしお互い眠くて眠くて。。。5分おきに交代しながらなんとか目的地に無事到着し、3日目がようやく終わりました。

 

 

そして翌日。

実は薬師沢のあたりでテンカラを楽しむ予定でいたニゴウ。

ウキウキして竿も担いで行ったのに、薬師沢にすら到達できませんでしたからね。せめて。。。ということで、双六川までやってきてしばし釣りタイムを楽しんでおりました。

 

 

 

その後は道の駅スカイドーム神岡内にある『カミオカラボ』を見学し、下道で下呂まで来たところで大安食堂にてお昼ご飯。

 

 

前回来たときに来になっていたマトンも食べられて、旨旨でした♪

 

 

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6連休あったワタシの長期休暇ですが、こんなかんじであっというまに終わってしまいました。

そういえば3日目に電波の届くところで高天原山荘にキャンセルの連絡を入れたのですが、なんとキャンセル料が全額ですと。。。

ふだん山小屋に泊まらない我が家が無知なだけなのでしょうが、行きたかったのに行けなかったうえ、全額支払いって痛い出費すぎる!複雑な気持ちをしばらく引きずっていた我が家でした。

 

それ以外としては、北ノ俣あたりの稜線歩きがやっぱり素晴らしくて。朝のガスガスからの晴れていく幻想的なかんじとか、壮大な展望を眺めながら歩けることとか最高だった!

それとやっぱり五郎小舎での宴会も最高だったな。こういう一期一会的な出会いが、山ならではの楽しさのひとつだと思うのですよね。楽しい時間をありがとうございました!

 

そうそう、ワタシが半年前から計画的にねじ込んで行った長期希望休ですが、職場で毎年取るようにしよう!という動きになりまして。また今年の夏もなんとか取れそうな雰囲気でうれしい限りです。あとはお天気とワタシの体力だな。

ということで、今回の山行はこのへんで。

 

<完>