▲赤石岳&荒川三山【南アルプス】2018.07.10-13 其の七<完> | ロマンはどこだ!

ロマンはどこだ!

ロマンを探して山旅を。
ぼくらは希望の音を鳴らして歩くのだ。

 

最後の最後に。。。!

 

日時:2018年7月10日(火)~13日(金)

山名:赤石岳&荒川三山2,926m(南アルプス)

目的:聖から見えてた反対側の景色と、お花畑

 

 

*****

 
 
 

 

【其の六】 丸山→千枚小屋

 

■4日目

 

【其の六】 千枚小屋→見晴台

 

 

長かった赤石荒川レポもようやく最終回!

あと1話なのになかなか書けずにいたのは、実はワタクシ最近転職しまして。

引越しに転職にと続いてるなか、時間の余裕やら天気やらでお山には全然行けてないので、ストレスフルな毎日を送っております。

早く山で解放されたいー(´;ω;`)

それではレポは下山の途中からお送りしたいと思います。

 

見晴台への分岐にやってきた我々。

見晴台へはこのけっこう急なところをひと登りしていくようです。

ほんのひと登りの距離だけど、ほかにも展望ポイントがあるならパスしたくなるほどの見上げっぷりでした。

 

 

 

am7:34 @2,140m

このルート唯一の展望ポイントである『見晴台』に到着!

 

 

 

一応赤石と荒川三山は見渡せるようですが、どれどれ?

まずこちらは赤石方面▼

ここをずんずんと右に進みまして~、

 

 

 

窪んだところのちょっと下に荒川小屋を発見♪

 

 

 

そしてさらに右に行くと、写真ではわかりにくいけど中岳の避難小屋も見えてる!(中央ちょい左あたり)

悪沢が中央ちょい右くらいだと思うんだけど、千枚までは見えないようす。

 

 

 

こんなかんじで赤石荒川以外は全然見えないのだけど、それでも自分たちが4日間(稜線にいたのは2日間)かけて歩いてきた道が見えるっていうのはなんだかうれしいもの。

バウムクーヘンをむしゃむしゃしながら、感慨深く眺めるひとときでした。

 

 

 

am7:47 @2,140m

さて、そろそろ行きましょう。

そういえばこの見晴台のすぐ脇には、千枚小屋の荷揚げ用の林道らしきものがありました。

そのちょっと先になにやらちいさい小屋があったけど、あれはなに用なんだろ。倉庫?

 

 

 

登ってきた分岐にもどって、ふたたびトレイルに合流。

ほどなくすると「5/7」を通過しました。

 

 

 

そこからさらに数分で『蕨段』にやってきました。

が、看板以外はとくになし。

 

 

 

そしてそのすぐ先には道標が。

まだ先は長いっす。

 

 

 

 

 

リーゼントっぽくない?

 

 

 

am8:30 @1,870m

『清水平』、そして「4/7」のポイントであります。

ここもたしかとくになにもなかった記憶。

地図では水場マークがあるけど、あったようななかったような。。。

 

 

 

トラバースを進みまして~、

 

 

 

 

 

清水平から30分ちょっとで「3/7」を通過。

 

 

 

そこから10分ちょいで林道に出ました。

ここは横切って向こう側へ。

 

 

 

 

 

このへんも樹林帯をひたすらゆるやかに下っていったのですが、ふと右手を見ると奥のほうになにやら建物が見えました。(青い屋根のやつ)

ところどころ林道と並走しているようなので、これもなんかの倉庫かしら。

 

 

 

am9:35 @1,586m

『小石下』到着であります。

小腹が減ったので、行動食つまみながら5分ちょっとの小休止。

 

 

 

そして数分で「2/7」を通過です。

あと標高差400m位かな。

ゆるゆる下ってきたわりにはけっこう標高が下がってる印象でした。

 

 

 

なんて思ってたら、ゆるかったのはこのあたりまで。

ここからはぐんぐん下って行きます。

まずは斜面をジグザクに下りて。

 

 

 

 

 

鉄階段を下りたら、

 

 

 

am10:03

林道にでました!

右方向にちょこと進んだら、すぐに登山道へと入って行きます。

 

 

 

またも急な斜面を九十九折にぐんぐんと。

 

 

 

 

 

 

 

そして岩ゴロが現れまして、ここをひと登りしていくようです。

 

 

 

これは行く先だったか、越えてきたところだったか。。。

こんなゴロゴロ道があるとは知らず、突然現れた岩稜帯に不意打ちをくらって、このへんから疲れがどっと出てきた記憶。

 

 

 

am10:28

そんな岩ゴロ帯は『岩頭見晴し』というところだったようです。

 

 

むむむ、下山は急な下りとな。

滑らないように気をつけねば。

 

 

と思っていたのに、現れたのは急な登り!

しかもちょっと崩落しかけてたうえに、なぜかこのタイミングですれ違う人が多かった!

 

 

 

そのうえ前日の雨なのか苔なのか、岩が滑りやすいのであせらず慎重に。

 

 

 

 

 

am10:46

よじよじ登って、ようやく鉄塔のところに出てこれました。

あ~、不意打ちの岩場にめっちゃ消耗したわ。 

 

 

 

 

 

そういえばこれって蛍?

お山にはいろんな虫がいるけど、蛍(だったとしたら)見かけたのはじめて!

 

 

 

am11:00

さて。

登山道の途中に突如トラロープが現れたと思ったら、ルート変更のおしらせでした。

 

 

そういえば昨日ニゴウが「千枚からのルートの吊橋が新しくなったらしいよ!」って言ってたな。

すぐ脇に新しいのを作ったのかと思ったのだけど、ルートを変えるために吊橋は別の場所に作ったってことだったのですね。

 

 

というわけで、ここからは新ルートで椹島に向かいます。

 

 

 

数分で鉄塔がふたたび現れ、

 

 

 

その先に現れるルートにドキドキしながら進んで行くと、

 

 

 

なんともはや。

めっちゃ急な下りだった!

しかも新しいルートだから、踏まれてなくてストックがズボズボ踏み抜くこと数え切れず!

もうこのトレイル、めちゃんこ歩きにくかった!!!

目印はこれでもか!っていうくらいにたくさんあるんですけどね~。

 

 

 

下りにもたくさんあるので迷うことはないはずだけど、それよりなにより足元が。。。

 

 

 

急だし、滑りやすいし、足元フカフカで危ういし。。。

赤石からのルートは急登なのはわかっていたけど、千枚からのルートはゆるいんじゃなかったの?!

こんなに急なところがあるなんて聞いてないよー!ともはや半泣きになっていたワタシ。

 

 

 

下りも危うくて大変だったけど、途中すれちがったおっちゃんも急登に喘いでいたようすでした。

うん、ここを登ってくのも大変だわ。

 

 

 

そして涙で足元がゆがむ中、ようやく待望の吊橋が見えてきました!

。。。え、けっこう長くない?

 

 

 

am11:49

ようやく下りが終わって一息つきたいところですが、ここは一気に渡ってしまいましょう。

 

 

板の幅は広めなのだけど、なかなかに揺れるのでけっこうコワかった!

でもここを渡りきればもう終わり!と奮い立たせてようやく向こう側に。

 

 

あー、コワかったー(´Д`ι)

 

 

そういえば渡りきってニゴウを待っているときに、林道の向こう側から見覚えのある顔がやってきました。

あれ?あの人、なんでここにいるの?ワタシのこと迎えに来たの?今日はお休みじゃないはずだけど。。。って、あれ?そんなことあるわけないってことは、もしかしてワタシ死んじゃった?

 

なんつって頭ぐるぐるさせてたら、ただの他人の空似で椹島のスタッフのかたでした(笑)

「新しい登山道が開通したからお散歩にきたのー」なんて言ってましたが、あの急登をお散歩?

それもワタシにしたらまたビックリなことでしたが、あとでまた出会ったらめっちゃにこやかにしてらしたので、やっぱり健脚な人にとってはこんな急登もへっちゃらなんだなーと感心したできごとでした。

さささ、それでは我々は椹島へと向かいましょう。

あとは林道を歩いて行くだけ。

 

 

am11:54 @1,124m

林道を歩いていくと、今までの登山口脇にある『滝見橋』を通過。

ここから登山道が見えるのですが、崩落してるところ(真ん中あたり)やら、水が大量に流れ込んでいるところ(左端)が見受けられました。

 

 

このへんが崩落するので登山道を作り直したのかと思っていたのですが、どうやらもうちょっと上のところのことだったようですね。

でも新ルートになったことで、200mくらい距離が短くなったんだそう。(その分林道が長くなったけどね!)

 

 

そしてそのすぐ先には前々日まで使用されていた登山口が。(吊橋の開通は前日)

ここは廃道になるので、看板とかもじきに撤去されるんでしょうね。

 


 

 

林道を歩くことおよそ10分。

椹島ロッジへと下りて行く登山道にやってきました。

本当はここを下って行くのが最短なんでしょうけど、足ががっくがく状態なワタシはもう急なところは下りられない。。。

ちょいと遠回りだけど、そのまま林道をまわっていくことにしました。

安全が第一ですからね。

 

 

 

pm12:10 @1,120m

そして待望の椹島、よーーうやく到着です!

やったー!無事着いたよ!

 

 

 

まずは着替えてさっぱりしたら腹ごしらえ。

食後には下山したら絶対食べたい!と思っていたレストハウスのソフトクリーム(@500円)もいただきました♪

 

 

ソフトクリーム自体も美味しかったけど、コーンが薄くてサクサクしてて◎!

また食べたい~。

 

あとはのんびりダラダラと。

ケータイが圏外なのでスマホをいじることもないし、電話がかかってくることもないし、こんなに何にも縛られずにのんびりした気持ちになれたのってひさしぶり!

旅の終わりで緊張が緩んだのもあって、気持ち良くぼんやりできたひとときでした。

 

そういえば!

この山旅中に来ていた衣類ですが、今回は4日間着続けていたのに全然臭くならなかったのですが、なんで?!

1日目で臭くなるときもあったりするのに。。。

でもさすがに椹島に着いて着替えたとき、汗びっしょりなやつをそのままビニール袋にしまっておいたらあとでめっちゃ臭かったけどね(笑)

そのときに菌が増殖したのか、その次に行った山行ではやっぱり1日目には臭かったし(笑)

ニゴウもおなじことを言っていたので、洗濯方法なのかなんなのか。。。

原因がわかれば対処できるんですけど、臭いときと臭くないときがあるのでよくわからないんですよね~(´ε` )

 

 

pm2:00

そうこうしていると送迎バスの時間です。

我が家を含めても、なんと5人だけ(笑)

下山後にレストハウスで帰りのバスの受付をするのが通常だと思うのですが、千枚から来たと言っただけで「○○さんですか~?」と言われるほどだったので、すくないとは思ってたけどそんな人数だったとは。

 

 

 

下山のバスでは、運転手さんが時折停まって山座同定してくれました。

これは赤石だったかな▼

今日歩いてる人はいいよね~。

 

 

 

そして聖も見えるところがあるそうです。

たしか左に見えるつんとしたところだったはず▼

 

 

 

pm2:52

畑薙第一ダムにて下車。

4日ぶりにもどってきましたが、初日よりも台数が増えてる!

 

 

 

それもそのはず。

その翌日からは海の日を含む3連休だったので、帰りに夏季臨時駐車場を通ったときにはこれからバスに乗り込む人たちがワラワラと。

 

 

バスの無線でももう1台出すかどうかっていう話をしてたわけだわ。

千枚小屋までは人が少なくて歩きやすかったけど、やっぱり千枚から下山するときは登って来る人が多かったしね。

3連休の前日からひと足先に!という人がけっこう多いんだな~という印象でした。

 

しかしこれから向かう人たちとはウラハラに、我々の赤石&荒川の旅はこれにておしまい。

4日間山にいるっていうのははじめてだった我が家。

一番心配だったお天気は、樹林帯で晴れ、稜線で崩れ。。。という残念な結果で3日目なんてずぶ濡れだったし、恐怖を感じるトレイルもいくつもあったけど、荒川では天国のようなお花畑にお目にかかれたし、欲しかったてぬぐいも買えたし♪

なにより4日間歩き通せたことは自分の自信になったしね!

ニゴウとは、これはこれで楽しかったよね~なんて言って満足していたのですが、帰ってきてお天気のお花畑や稜線の写真が続々とアップされてるのを見ると、やっぱり残念な気持ちがフツフツと。。。

海の日の連休はお天気よかったですもんね~(´;ω;`)

でも!またいつかリベンジしに行くってことで!ね♪

 

 

【ワタシのコースタイム】

 

■1日目

 

椹島→赤石小屋(テン泊):約6h(休20分含)

 

■2日目

 

赤石小屋→赤石岳:約4h(休30分含)

赤石避難小屋休憩:1h25

赤石岳→荒川小屋(小屋泊):2h40(休15分含)

 

■3日目

 

荒川小屋→中岳避難小屋:約3h(休20分)

小屋休:約30分

中岳避難小屋→悪沢岳:1h50

山頂休:10分

悪沢岳→千枚岳:1h40(休15分含)

山頂休:5分

千枚岳→千枚小屋:約40分

 

■4日目

 

千枚小屋→椹島:約6h(休20分含)

 

 

【下山後温泉】

 

○白樺荘 510円

※水風呂ないけどシャワーの冷水がけっこう冷たい

 

 

<完>