トレイルすべてがビクトリーロード!
■1日目
【其の壱】 新穂高P▶双六小屋
■2日目
【其の弐】 双六小屋▶黒部五郎小舎
【其の参】 黒部五郎岳ピストン(途中で撤退)
■3日目
【其の四】 黒部五郎小舎▶三俣蓮華岳
*****
am8:07
三俣蓮華岳でのんびりとうっとりしたら、そろそろ出発いたしましょう。
まだまだ先は長いですからね。
ここからは稜線ルートへ。
アップダウンのすくない巻道ルートとも迷ったんですが、お天気いいときの巻道は以前歩いたことあるしね。
稜線ルートはいっつもガスっちゃってたので、展望堪能しながら歩きたいな~ということでこちらへ。
行きにも歩いたこのルート。
風がもんのすごいわ寒いわで、ひたすら無心で歩いていましたが、帰りはまるでちがった表情を見せてくれていました。
風もたしかそよそよくらいだったような。。。
五郎さんはだんだんと見納めの時間が迫ってきております。
あ~、今日歩いてる人はきっと贅沢な眺めを楽しんでるんだろうな~(´∀`*)
うしろを振り返れば鷲羽さま。あぁステキ。
下って登ること30分。
平坦なところに出れば、只今丸山を通過中であります。
そういえばまったくアップしてませんでしたが、お槍さまもまーる見えな本日♪
丸山の端っこにきたようで、ここからはけっこうな下りが待っております。
しかしこの景色すごいね!
自分で撮ったのにこんなこと書くのもなんだけど、なんかの山雑誌に出てきそうなかんじだわ。
けっこうな下りも時間にしてみれば15分ほど。
▼の真ん中あたりに、だんなさんが写ってますがわかります?
ここは毎回ガスってるときしか登ったことがなかったからわからなかったけど、これが見えてて登るのってけっこうしんどそう。
ガスって見えないほうが楽なような気がする。
平坦な道を越えて、アップダウンをひとつ。
このアップダウンのところってガレてるんですが、こっちからのルートのほうが歩きやすかった気がします。
あと風があんまりないのも関係するのかも。
前方に分岐が見えてきました。
am9:04
せっかくのお天気なので双六岳経由で行きたかったんですが、このあとの工程を考えると時間も体力もちときびしそう。。。
残念ですが、中道経由で双六小屋を目指すことにします。
というわけで、この分岐は左へ。
分岐からひと下りすれば、あとはゆるゆるなアップダウンのこのルート。
滑落する心配がないことをいいことに、あっちこっちとよそ見しまくりで歩く道のり。
左手に見えるお槍さまのさらに奥には、表銀座の稜線も見えております。
燕のあたりは遠くから見ても、砂の感じが独特なのがよくわかる。
右手のシュッとしたお山は常念かしら。
分岐から30分ほど進むと、双六岳へと向かう稜線ルートが見えてきました。
ちょうどツアーのかたが登ってらして、ありんこの行列のようでした。
しかしここの勾配もなかなかだね!
たしかにキツかったし、右上のガレにけっこう難儀した覚えがあるわ。
am9:39
双六小屋の水源地を通過して5分弱。
稜線ルートとの分岐と合流しました。
さっき横から見えた勾配は、下から見てもなかなかの迫力!
お、お兄さん今から行くんですね!お気をつけて~(´∀`*)ノ
3分ほどで巻道との分岐とも合流。
あとはハイマツ茂る九十九折の急登を下っていきます。
この位置からだと、双六小屋から先のトレイルがよく見える♪
am9:57
急登を15分かけて下ったところで、双六小屋到着です♪
時間的に鏡平でお昼にするか迷うところですが、もうここで食べちゃいます!
途中でシャリバテするのもイヤだしね。
自炊しようかとも思ったのですが、ここは時短を優先して小屋食で。
さーなんにしよっかな~ヾ(*´∀`*)ノ
中途半端な時間でもあるので、ちょうどおとなりのテーブルでは小屋のスタッフさんたちのおやつタイムが。
そして我が家はこちら!
●おでん @700円
やっぱりカレー(笑)
そしてだんなさんはおでんも♪
最初、意気揚々と「カレーと牛丼、両方食べちゃおっと♪」と言ってたのですが、残念ながら牛丼は品切れだったようです。
カレーと牛丼ってどんだけワンパクなのよ。
あ、カレーは甘めですが、お野菜ごろっとしてて美味しかったです♪
am10:25
自炊じゃないとやっぱり早い!
大休止を30分で切り上げて、双六小屋をあとにします。
そういえば!
小屋を出て早々に、金髪のおっちゃんとすれちがいまして、今の人なんか見覚えがあるような。。。
と思っていたら、なんとリピート山中さんでした!
このあと別のすれちがったかたに、今夜は双六小屋でコンサートがあるんだと教えてもらったのですよ。
そのかたも関係者だったらしく、ほかにもこの夏の開催先でのお話しなんかもいろいろ聞いたりして。
この日を双六泊まりにしてたら、我が家も生で(音漏れを)聴けたのにねーと少々残念がりながらも、やっぱり下山する意思は変わらず(笑)
30分ほどで「鏡平まであと2.5km」のところまで登り返して来ました。
さーここからは、お槍さま展望ロードのはじまりはじまり♪
やっぱりガスってないとウキウキしちゃうよね~。
何度かお天気のときにも歩いてるこの稜線歩きですが、何度歩いても晴れの日はうれしい!
衣類調整がてら5分ほど小休止をしつつ、鷲羽さまともパチリ♪
写真ではなかなか伝わりきらないスケールですが、この谷のあいだから見える鷲羽さまの迫力ったらもう!
ここの迫力は、やっぱり生で見るのに勝るものはないです。
アップダウンをいくつか繰り返し、クロユリベンチが見えるところにやってきました。
稜線に出て15分ほどでベンチ通過です。
この日はさすが土曜日。
この時間になってくると、すれちがう人の数もだんだんと多くなってきました。
でもやっぱりこのお天気ですからね!
みなさん笑顔がまぶしい~。
弓折岳からずーーーーーっと辿って、
槍までつづく西鎌尾根。
槍のピークハントには実はあまり興味はないのだけど、この尾根は歩いてみたい。
そしてその槍から、ずんどこどっこいしょ!とアドベンチャーなトレイルを穂高に向かって進む稜線。
大キレットのえぐれ感もすごいけど、穂高連峰のギザギザっぷりが恐ろしい。
そんな迫力に圧巻されながら進めば、花見平が見えてきました。
この稜線上に、あんな平らなところがあるっていうのが不思議だよね~。
でもこのアングルで見る花見平が、けっこう好きだったりします♪
am11:25
花見平通過。
すっかりてっぺんだけになってしまった鷲羽さまとも、これにてお別れ。
また来年~♪(も来るような気がするw)
お槍さまのてっぺんにいたずらするだんなさんをパチッと撮ったら、ここは休憩せずに進むとしましょう。
左下にちいさく見える鏡平を発見♪
am11:40
弓折乗越までやってきました!
稜線歩きもこれでおしまい。
けっこう休んでるかたも多かったし、鏡平で休憩する予定だったので、写真だけ撮って出発します。
ここから小屋まで、案外勾配がキツいんですよね。
だんだん足元がプルッとしだしので、注意しながら下っていきます。
pm12:04
弓折中断通過。
下ってきたトレイルを振り返ってみました。
右上にだんだんと勾配を上げて登っていき、
まだまだひたすらに登るこのトレイル。
ここも見えてるとホントキツイ!
途中ですれちがった人たちも、このあたりはさすがに暑さとキツさで笑顔がすくなめでした。
しばらく行くと樹林帯へ突入。
樹林帯なので風もなくって暑い~。
しかもここの勾配もなかなかなので、ヒーコラしながら下っていくとようやく木道が見えてきました。
pm12:24
弓折中断からジャスト20分!
鏡平小屋到着であります。
そしてお待ちかねのかき氷~ヾ(*´∀`*)ノ
●宇治(あんこのせ) @700円
●いちご@400円+ミルクトッピング@100円
写真には写ってませんが、だんなさんはいちごミルクを。
食べるまですっかり忘れてましたが、ここのかき氷ってばふわふわ~ヾ(*´∀`*)ノ
そうそう!これだった~♪
もう口に入れるより先に、スプーン刺しただけでわかるふわふわっぷりだもんね!
なんでこんなにふわふわするんでしょ。
おトイレ行ったり足のケアしたあとは、小屋の先にある鏡池に移動。
無風ではなかったので逆さ槍は見えませんでしたが、お槍さまはまだまだくっきりでした!
朝はドピーカンだったのに、だいぶ雲が出てきましたなぁ。
pm12:48
さー、出発しましょう。
順調に下っていって、15分でクマの踊り場へ。
ひと踊りしたら先へ進みましょう。
pm1:25
シシウドヶ原到着です。
足腰がだんだんキツくなってきたので、ここで10分ほど小休止。
今回のヒット行動食▼
輪切りレモンのドライフルーツ♪
とその下にある袋は、みかんのドライフルーツ。
どちらもさっぱりしてくどくないので、汗かいたあとなんかに食べるとめちゃ旨。
しかしレモンに関しては高いのが難点だったので、1日2切れ(少なっ!)と決めてちびちび楽しんでました。
シシウドから出発して15分ほど。
行きに「2~3日前に崩落したところ」にやってきました。
小屋のかたたちががんばってくれたおかげで、だいぶすっきりと整備されていました。
しかしこんな大きな石がすごい勢いで落っこちてくるんだよね?
ガラゴロガラーーーーー!って落ちてきて、
こっちへガラゴロガラーーーー!と落ちていく。
どうせ起きるなら、せめて人がいないときになってほしい。
pm2:00
イタドリヶ原まで下りてくると、ナイスなところで鈍足なワタシを待ちかねているだんなさんの姿が(笑)
イイトコ座っとりますなぁ。
そういえば去年イタドリヶ原の手前の樹林帯で、虫がやたらとまとわって鬱陶しかった覚えが。
気づけばアブ(ブヨ?)に喰われて大変なことになったほどですが、今回はなぜか全然いませんでした。
時間が遅かったからかな。
イタドリヶ原から20分ちょいでチボ岩通過。
pm2:36
だんだんと沢の音が大きくなってきたら、ようやく秩父沢。
ここでも10分の小休止。
もう足がキツいよー!プルプルするよー!
なんて言いつつも、今年は意外と足取りがしっかりと。
毎回イタドリヶ原を過ぎたあたりからワタシの鈍足に拍車がかかるのですが、今年はそこまでペースが落ちなかったのが自分でもびっくり。
イイ傾向だわ~。
pm3:35
小池新道の入口までもどってきました!
あー!もうあとは林道歩きだけだー!
pm3:56
わさび平小屋到着。
出発時はここわさび平でのテン泊も視野に入れていた我が家。
でもあと1時間くらいだしがんばっちゃおうよ!ということで、売店で飲み物だけ買って出発します。
ここは生ビールもあるので、けっこう迷ったんですけどね(笑)
黒部五郎で味を占めたネクターをふたたび♪
しかしフルーツネクターより、やっぱり桃のが美味しいね。
40分弱進んだところでお助け風の攻撃を受け、
わさび平小屋からジャスト1時間!
ゲートまで来ました♪
まだあとちょっと残ってるから、真ん丸ポーズになるのもあとちょっと!なポーズだそう(笑)
pm5:28
途中登山指導センターのところで5分ほどトイレ休憩をしつつ、駐車場まで無事帰還いたしました!
ってことで、マールー!
今見て改めてビックリだけど、17:30だって!
こんな時間に下山なんて、最後の林道歩きが長いこのトレイルならではでしょう。
実際こんな時間でも、ゲートのすこし手前あたりで「わさび平泊?」と思われるパーティーともすれちがったくらいだし。
さすが夏山。
今の時期なら真っ暗のヘッデン下山の時間ですもんね。おーコワっ!
*****
いやー、黒部五郎からの新穂高は長かったーーー!
行動時間も、おそらく自分史上最長の12時間超えだしね。
さすがに足指の裏には水ぶくれがいくつもできてたし、ヒザもがっくがくだったのですが、「アイタタタ」って言っちゃうくらいの痛みがなかったのが幸い。
ヒザも股関節も肩ももってくれてよかったーε-(´∀`*)
でも一番の薬は、やっぱりずーーーーと大展望が丸見えだったことですね。
これがあるかないかで全然ちがうもの。
カラダはへとへとなのに、だんなさんと最後までキャッキャッ言いながら帰ってこれたのは、鷲羽さまをはじめとする素晴らしい展望の数々に救われたこと間違いなし!
もともとの目的である黒部五郎は途中敗退ではありますが、最終日にこんなにも素晴らしい景色をオナカいっぱい見せてもらえて、大満足な山行となりました。
大変だった1日目も、小屋泊に切り替えたからこそみきさんとお会いできたわけだしね。
そんなわけで、我が家の夏山もこれにておしまい!
また来年も元気にテント担いで、あのお山にもあのお山にも行けるといいな~♪
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【ワタシのコースタイム】
■1日目 am5:00発▶pm1:57着
天気:雨時々ガス
新穂高P
▼ 1h30
わさび平小屋(30分休)
▼ 4h05(内25分休)
鏡平小屋(昼35分)
▼ 2h20(内10分休)
双六小屋
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歩行:6h15 ※標準CT7h40
休憩:1h40
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行動:約8h
■2日目 am5:15発▶am9:24着、am11:27発▶pm2:38
天気:曇り一瞬晴れ間、のち雨と曇。夕方以降は曇
双六小屋@中道
▼ 2h10
三俣蓮華岳直下(15分休)
▼ 1h40
黒部五郎小舎(テント設営+昼2h)
☆黒部五郎ピストン
・往路:1h25
・帰路:1h45(内15分休)
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歩行:6h45
休憩:30分
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行動:7h15
■3日目 am5:05発▶pm5:28
天気:快晴!午後から時々曇
黒部五郎小舎
▼ 2h30(内10分休)
三俣蓮華岳@中道(35分休)
▼ 1h50
双六小屋(昼30分)
▼ 2h
鏡平小屋(25分休)
▼ 3h10(内20分休)
わさび平小屋(5分休)
▼ 1h30(内10分休)
新穂高P
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歩行:10h20 ※標準CT9h10
休憩:2h15
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行動:12h35
ちなみに下山後のお風呂は、『ひがくの湯』へ。
ちょうど入浴中のかたと入れ違いになって、ワタシは貸し切り状態。
お湯の質も気持ちよかったし、広々とした露天風呂で超快適♪
あんなに歩いたのに次の日の筋肉痛がすくなめだったのは、ここのお湯のおかげかも!
水風呂がなかったのが残念ですが、休憩スペースにサロンパスやうまい棒などのサービスがあったのがステキでした。