【その①はこちら】
苺平に到着したところからのつづきです。
ワタシはお昼ごはん用の残りおにぎり、だんなさんは朝ごはん用の残ったパンがあったので、むしゃむしゃしながら小休止。
頭上では黄色が鮮やか~。
pm12:11
それじゃそろそろ行きましょう。
ここから小屋まではCTで30分。
あとすこしです♪

苺平から小屋まではほとんどが下り。
はじめはゆるゆると下って行って、
その後、ちょっと勾配のキツくなったガレ場をひと下り。
するとヘアピン上にカーブした先に、平坦なトレイルが見えてきました。
めっちゃフラット。
ここでビバークできそうだね~。
そこからほどなくして、右手に樹林帯がぽっかり開いたところに来ました。
どうやらここから日の出がよく見えるらしいです。
そしてそのすぐ横に、「小屋まであと40m」のうれしいおしらせ♪
このときはまだ2泊する予定だったので、「3日目の朝にここで日の出見るのもいいよね~」なんて言いながら最後の歩みを進めます。
結局1泊で帰っちゃったので、残念ながら見られずでしたけどね(;´Д`)
1~2分下って行くと、なにやら赤い屋根が見えてきました。
あ、あれ小屋じゃない?
pm12:40
南御室小屋とうちゃーく。
夜叉神峠から苺平のCTが事前情報通りゆるゆるだったこともあって、予定より1時間以上早く着いちゃいました。
こりゃのんびりできるぞ~( ´艸`)
まずは小屋でテントの受付をしましょう。
夜の寒さが気になっていた我が家は、ついでに昨晩の気温を聞いてみました。
すると、
「マイナス1.6℃でしたけど、そんなに寒くないですよー」
と。
やっぱり氷点下だったのか。。。大丈夫かしら。
【南御室小屋テント場メモ】
◎平坦なところがほとんど
◎ちいさめな石が埋まってるところが多いので、場所によってはちとペグが打ちづらいことも
◎北側は日当たり良好♪(南はほぼ日影)
◎幕営料:500円/人
◎幕営数:50張
はい、我が家の完成~♪
(と言っても、これは設営してまったりしたあとに撮ったものですが)
テント場奥はシラビソ林になっていて、薄暗くてあんまり近くには張りたくないかんじでした|д゚)
ちなみにこれはそのシラビソ林側から小屋側に向いて、テン場をパチリとしたもの▼
【水場】
2ヶ所あって、ひとつは小屋前にあるもの▼
ホースから水が流れっぱなしになっています。
もうひとつは、小屋の横(10mくらい?)にある湧水▼
これぞまさしく南アルプスの天然水!
ここの水場の上にはいろんな鳥が水浴びに来るらしく、それを狙ったおっちゃんがバズーカカメラ抱えてウロウロしてました。
ちょっと写真見せてもらいましたが、かわいかったー。
そして水場に行く手前には、男女別に分かれたトイレ▼
【トイレ】
◎男女別(男性おしっこ用は別棟)
◎和式と洋式があり
◎トレペ有
◎チップ制
簡易水洗(バイオだったかな)だったのだけど、ポンプが壊れているのでシャワー付きホースで水を流すようにとのこと。
朝は凍っていて水が出なかった!
あ、男性おしっこ用トイレのとなりに、冬季用トイレの建物もありました♪(詳細不明)
そしてトイレのすぐむかいには、素泊まり用の小部屋が▼
素泊まり用の別棟ってはじめて見た!
かなりコンパクトなかんじだったけど、何人くらい泊まれるんだろうか。
しかもトイレから数歩しか離れてないけど、ニオイとか気にならないんだろうか。
。。。謎が多いわー。
あとは小屋内の受付付近▼
お天気いいとやっちゃうよね~♪
ふたりともくつろぎウエアに着替えたところで、お茶タイム。
この記事 でも書いた『&DARK』をおやつに♪
さすがこの季節!
板チョコも固いままでした♪
ひと心地ついたところで、各自のんびりと。
空気は冷たいんだけど、風もないし日差しもポカポカ。
そんな陽気なもんだから、やっぱり昼寝しちゃうよね~♪
。。。と思ったけど、そういえばワタシ昼寝せずに本読んでたっけ。
今年のテン泊にいつも連れて行ったのに、いつもちょっとずつしか読めずにいて、イマイチおもしろさがわからなかった『神々の山嶺』。
もう一回最初から読みなおしたらあっというまに引き込まれていって、昼寝する暇もなくずーっと読んでたのでした。
たしか去年のテン泊に連れてった本も、ちょっとずつしか読めなくって、結局あとで読み返したんだった。
やっぱり本は落ち着いてじっくり読まないと、おもしろさも半減しちゃうってことですね。
ワクワクしながら次々とページをめくっていたのだけど、せっかくお天気もいいのに本ばっかり読んでるのももったいない!
お昼寝から起きだしただんなさんと、小屋前に移動して夕方ビールといきましょ♪
小屋の北側は、一面の。。。とはいかないけれど、それでも紅葉がキレイ!
ナナカマドも真っ赤!
小屋の煙突からは蒸気がモクモク。
そろそろ夕飯の支度なのかな。
ふとテン場のほうを見てみると。。。
わ!光の筋が!
これは光芒ってやつですな。
うまいこと写せなかったのですが、これがまたステキだったー。
この南御室小屋。
いろんなかたのレポを見ているときは、樹林帯のなかで薄暗い小屋をイメージしてました。
でも実際行ってみると、たしかにまわりは樹林に囲まれているのだけど、思ったよりも大きくぽっかり空いていて明るい!
でも樹林のなかだから風もないし、日差しは気持ちいいし、お水はおいしいし、こじんまりしていてのーんびりできるところでした。
さてさて。
それじゃそろそろ夕ごはんにしましょう。
今日のメニューは『棒葉味噌』!
夏山帰りにたしか買っておいたのですが、使うの忘れてたやつです(笑)
今日はこれで豚トロを焼いちゃいます♪
火にかけるまえに、棒葉の葉っぱを水に10分ほどひたしておきます。
焼き網のうえに、アルミホイル・棒葉・味噌の順に重ねて、
肉をじゅー。
。。。しかしなかなか焼けず(;´Д`)
いや、予想はしてたんですけどね。
でも裏側の説明見たら、こうやるって書いてあったんだもんー!
だんなさんも言ってたけど、これってあらかじめ焼いておいた肉なり野菜なりを、棒葉のうえで温めた味噌につけて食べるもんじゃないんですかね?
一応▲で焼いてたぶんは説明通りに食べたのだけど、さすがに残りもおなじようにして食べるには埒があかない!(←せっかち)
だってガスがもったいないよー(´;ω;`)
ってことで、急遽メニュー変更です。
棒葉のうえで焼いていた味噌を使って、『豚トロの味噌炒め』!
そしていっしょに焼こうと思っていた、エリンギとししとうもいっしょに炒めちゃいます▼
はーい!できあがり♪
サイドメニューは毎度おなじみ『人参サラダ』。
あとはアルファ米と、たしかフリーズドライのおみそ汁もあったような。
ごちそうさまでした♪
そういえば、夜(と言っても18時すぎ)トイレに行ったとき、小屋泊の人もワラワラと外に出ていて、なぜかカメラ構えてる人がいっぱい。
星がキレイだからそれ目当て?なんて思っていたら、みなさんのお目当ては皆既月食でした。
そう、この日は皆既月食の日だったのに、実はワタシ皆既月食の日を前日だと勘違いしていて、このときまったく気づいておらず。
せっかくすばらしくキレイに見えるところにいるっていうのに、さっさとテントにもどってしまって見られず。。。
あぁー、残念極まりない(´・ω・`)ショボーン
そんな残念なワタシ。
やけに足先が冷えて眠れそうになかったので、ナルゲンにお湯を入れて湯たんぽを作り、ホッカイロも開封して寝る準備万端!
まわりのみなさんが皆既月食を楽しんでいるのをよそに、ぬくぬくしながら読書してました。
●2日目:10/9(木)
意外にぐっすり寝ていたようだけど、やっぱり寒くて目が覚めたのはまだ12時。
もう3時くらいかと思ってたのに、まだまだこれから寒くなるってことだよねΣ(゚д゚)
ぬるくなってしまったナルゲン湯たんぽを抱えているとまだいいのだけど、足を伸ばして寝ようとすると足先が冷えて眠れない!
でもずっとヒザを曲げたままっていうのも疲れるし。。。というのを繰り返してウトウトしていたら、いつのまにやら起床時間に。
朝の支度をしながら、フリーズドライのスープと昨日作っておいたおにぎりで朝ごはん。
おにぎりはさすがに冷たくなっていて、シュラフの中に入れてみたり、お湯沸かしたあとの鍋に入れてみたりしたけれども、冷たさはあんまり変わらず。。。
とりあえずひとつほおばって、残りは行動食にしちゃいましょう。
だんだんと明るくなってきたところで、ようやく外へ。
テントバリバリに凍ってましたΣ(゚д゚lll)
起きたときのテント内は2℃だったけど、やっぱりこの日も外は氷点下だったんだろうな。
am5:40
今日はサブザックで三山をピストンする予定であります。
小屋とテン場のあいだから、まずは薬師岳山荘を目指して出発シンコー♪
出発してすぐ入った樹林帯は、ギリギリヘッデンなしでも行けるくらいの薄暗さ。
このへんの足元は、御在所を思い出すような花崗岩のトレイルでした。
しばらく行くと直登ルートと、無雪期ルートに分かれていました。
勾配がゆるめな無雪期ルートを、樹林を縫うように登っていきます。
踏み跡を頼りに進むことおよそ5分。
直登ルートと合流です。
ふと東側を見れば、空にはすでにオレンジの光が。
ワタシもオレンジに照らされて、お天道様の暖かさを感じております。
風はないけれど、ひんやりと冷たい空気がちょうどいい~。
樹林の隙間から見えてくる雲海をながめつつ、足取り軽く登って行きます。
そこからすこし進んだところには、大きな岩!
名前が書いてあったけど、なんだったかな。
さらに10分ほど行ったところで、ようやく森林限界を越えるようです。
樹林を飛び出すと、そこに現れたのはこの景色。
雲海の向こうには富士山♪
頭上はまっつぁおな空なのに、お山には綿雲がもくもくまとっております。
むーん、これどいてくれないかしら。
少々がっかりしながらも、大きな岩を回り込んで行くと、
観音と薬師が見えてきました♪
ちょっと引きで♪
下のほうは紅葉がちらほらと。
そして視線を左に移してみるものの。
あぁー、北岳。。。(´・ω・`)
しかしぐるりと振り向けば、この雲海!
もっふもっふですなぁ。
さて、先へ進みましょう。
森林限界を越えてからは、風が強くて寒さも増してきました。
大きな岩をあっちへこっちへと越えていくと、こんなところに放り出されました。
am6:33
ここはどうやら『砂払岳』というところのようです。
ここも南アの展望地なんだろうけど、残念ながらあいかわらずこんな具合(´ε` )
っていうか、さっきよりもさらに雲が湧いて来たような。。。
滑りやすい砂ロードをひと登りしていくと、またしても現れた岩稜帯。
ぐぐっとひと登りすると、ふたたび薬師がよく見える位置にやってきました。
高度感でおしりがフワフワしつつもよーく見ていると、あ!あれは!
甲斐駒さま!
もっと見ていたかったのだけど、このあとあっというまにガスに巻かれてしまった甲斐駒さま。
お目にかかれたのは、この日はこれで最後になってしまいました。
そしてさきほどの岩稜帯の残りに奮闘し、いったん広いところに。
わー!薬師の紅葉がよく見える♪
このへんは黄色が多いね。
さらに1~2分ほど行くと、青い屋根が見えてきました♪
おぉー、思ってたより早く小屋に着いたようです。
【その③につづく】





