▲小河内岳【2,802m】2014.07.14-15④ | ロマンはどこだ!

ロマンはどこだ!

ロマンを探して山旅を。
ぼくらは希望の音を鳴らして歩くのだ。


【その①はこちら】

【その②はこちら】

【その③はこちら】



前小河内岳にて、念願だった光景が見れてお腹いっぱいなワタシ。
もうこの景色が見れたのなら、小河内岳まで行かなくても充分満足!
…なーんて思っていたのですが、せっかくここまで来たんですもの。
やっぱり小河内岳にも行っておきましょう。




行く手には高山植物があれやこれや。
イワカガミの群生~ヾ(*´∀`*)ノ




『稚児車(チングルマ)』
『白山一花(ハクサンイチゲ)』




『裏白七竃(ウラジロナナカマド)』






お花を愛でたり、風に耐えたり、景色を堪能したりと忙しい。




烏帽子岳あたりは勾配がキツかったけど、前小河内から小河内のあたりは比較的ゆるやか。
ガレたトレイルを、ズンズコと進んでゆきます。




途中一か所だけ雪渓があり。
日当たり良さそうな場所なのに、ここだけ溶けないなんて不思議~。




さー、右手が背の高いハイマツ帯になってきたら、山頂まではあとすこし!




『高嶺桜(タカネザクラ)』



『猩々袴(ショウジョウバカマ)』







am7:06
小屋との分岐にやってきました!
小屋も気になるけど、まずは山頂へ♪



am7:08
ものの数分で、小河内岳山頂とうちゃーく♪




三角点も忘れずタッチ★




と、そこで登山道からなにやらガサガサと人影が。
ようやく第一岳人登場か!…と思ったら、山頂直下にある小河内岳避難小屋の管理人さんでした!
(ここは避難小屋といえども、夏場には管理人さんがいらっしゃるのです)

小屋明けはたしかこの週末からだったようですが、すこし前から準備に入っていたんだそう。
ここ数日は天気が悪くて全然身動きとれなかったんだけど、ようやく天気になったから今日は登山道の整備にでかけるところだったとおっしゃってました。
すこしお話をしつつ、山座同定できない我が家は忙しい管理人さんをとっ捕まえて、一通りのお山を教えてもらっちゃいました♪
山頂はぐるりと展望が楽しめるので、いろんなお山が丸見えなのですよ。
管理人さん。お忙しいところ、ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ




管理人さんが去って行ったあとは、ふたたび我が家の貸切状態。




それでは山頂からの展望をすこし。
せっかく管理人さんに教えてもらったのに、すでに記憶がおぼろげというのが残念ですが。。。

こちらは西側の展望。
山肌が見えてるお山の向こう側が三伏峠あたり。
そして奥に見えるのが中央アルプスね。



中央アルプスをズーーーム。



当初、この連休は木曽駒もいいな~と思っていたんですよね。
あちらもお天気良さそう♪


そして視線を右側に移すと、歩いてきた稜線が見えています。
前小河内のうしろには塩見くん♪
その左奥には、仙丈やら甲斐駒さまやらもおられます。




そんでもってさらに視線を右に移していけば、塩見くんと稜線でつながる蝙蝠岳の姿も。
ん?蝙蝠岳ってあんなにゆるやかなの?




さらにその右に行けば、すぐ下に小河内岳の避難小屋が。
そしてその向こうには、日本一の富士山!




あ、まだお風呂中でしたか(゚д゚)!
長風呂ですねェ。




最後にそのおとなりへ。
手前に荒川三山と、奥には赤石岳・聖岳・兎岳。。。だったかな。



聖ってあんなに雄大な山容してるんですね。
見てたらだんだん行きたくなってきて調べてみたけれど、登山口までのアクセスが悪すぎる(´ε`;)ウーン…
畑薙からだと、テン泊のみではバス利用ができないし。
易老度から行くには、落石&崩落が危険過ぎ!
極めつけは、『パンクの恐れあり』とか書いてあるしーーー!
近いようで遠い、南ア南部だわ。


あ、あとこれがまだあった!
。。。がしかし、これはどこだ?たぶん荒川岳だと思うんだけど。。。(自信なし)



ホント、アテにならない山座同定ですんましぇん。
…そうは言っても!
とっても展望がいい山頂だということだけお伝えできればなによりですー|゚Д゚)))


だんなさんもご満悦のようすだしね♪



15分ほど山頂を堪能してましたが、おトイレも行きたくなってきたことだし、小屋のところまで下りることに。


am7:25
小河内岳避難小屋。




【小河内岳避難小屋トイレ】



◎和式(ボットン)
◎トレペあり
◎手洗い水あり(外にあるドラム缶に蛇口がついている)
◎使用料:100円


スッキリしたあとは、塩見くんを見ながらのおやつ&コーヒータイム♪


お天気もいいし、展望もいいしで、気づけば30分ほどのんびりしちゃいました。
あー、いつまでもいたいー。
でもこのあとテント撤収して下山しなくちゃなんないし、そろそろ腰を上げねばですよ。

そうそう。
帰るまえにちょいと避難小屋のようすを見に行ったんですが、さきほど出会った管理人さんの奥さまらしき女性がお掃除中でした。
すこしお話をさせていただいたのですが、噂通り人柄もステキだし、小屋もキレイにしてらっしゃる!
奥さまは、

「水場もないし、通過するだけの人が多いから、この小屋は南アで一番人がすくないのよ~」

なんておっしゃってましたが。
いやいや、ワタシは知ってますよ。
ここの管理人さんの人柄やロケーションに惹かれて、毎年ここにのんびりしにくる人(もはやファン)が何人もいるんだということを。
そのお話をしたら、謙遜しつつもうれしそうに話すお姿がまたステキでした。


am8:05
今度は泊まりに来ますと言い残し、我々はテン場にもどります。







崩落跡地に気をつけつつ、




気持ちのいい稜線歩きを存分に堪能。
とはいえ、風はあいかわらず強め。




am8:40

前小河内岳までもどってきました。
ふたたびこの景色。



北アルプスの山肌がゴツゴツしてるかんじも見とれちゃうものがあるけど、南アの緑豊かな装いもやっぱりいいなぁ。
そしてこの静かさ。
そういえば今日はまだ登山者とはだれとも会ってなかったわ。
きっとみなさん塩見に行ってるんでしょうね。


うしろをふりかえると、うわさの塩見くん。
お!朝は逆光でシルエットだったけど、この時間になるとよく見えるね。



。。。塩見って、あんなおぼっちゃまくんみたいだったっけ?
ピークのぴょっこりが、もうそれにしか見えない(笑)


なんてアホなこと言ってないで、先に進みますよ~。










こちらは来た道を振り返ったところ。
まんなかに見えるのが、さっきまでいた小河内岳です。
あっというまに遠くなるね。



右手には、塩見の奥に仙丈ヶ岳と北岳!
そしてそのあいだの奥には、甲斐駒さま~♡




am9:17
という展望を楽しみながら進んでいけば、烏帽子岳に到着であります。
山頂直下のガレた登り返しがキツイながらも、帰りは早い!




せっかくなので、塩見くんをバックにひさびさのジャーーーーンプ!



あらら、モロかぶりだった(笑)


そんでもってだんなさんも!
今度こそ、with塩見くん♪




もいっちょ♪


ふぅ。
標高高いところでのジャンプは、なかなか堪えるね。。。


さーて、ここまで来たらテン場まではあとちょっと!
ちなみに三伏峠小屋はここ▼



ダラダラと長くなっていますが、ようやく次回で完結!

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