山BOOK『黒部の山賊』 | ロマンはどこだ!

ロマンはどこだ!

ロマンを探して山旅を。
ぼくらは希望の音を鳴らして歩くのだ。

あるブログでこの本の存在を知って、どうにもこうにも読みたくなり購入してしまった『黒部の山賊』。
北アルプスで古くから山小屋を営んでいる伊藤正一さんというかたが書いたお山の本であります。

Amazonでは新品はもう扱っていないようで中古品になるのだけど、以前は諭吉が必要になるくらい高値がついたこともあったんだとか。
今現在チェックしてみても定価の3倍!
ひぃー、高い!

ワタシは。。。というと、まさかそんな破格の値段を出す気にもなれず。。。
件のブログのかたがうれしい情報を書いてくださっていたので、ちゃっかり定価にて購入です♪
とは言ってもそんな怪しげな入手ルートではなく。。。この本の作者が営む山小屋公式サイトなら、なんと定価で販売中!
もちろん山小屋に足を運んでも売っているのだけど、すぐにでも読みたいせっかちなワタシはネットでポチして届けてもらいました。
さらにうれしいことに、送料はたったの120円だしね!


今か今かと待ち焦がれて、ようやく到着したブツ。

のらりくらりと。

山小屋から荷物が届くなんて、ニヤニヤしちゃうよね(・∀・)



だんなさんに、「それなんの話?」と言われたので

「山賊のはなし!」

とウキウキしながら答えておきました。

のらりくらりと。


※この先はうっすらネタバレを含むので、内容を知りたくないかたはスルーしてくださいませ!
 (でもそんなに気にすることないかもよw)



だんなさんの問いに「山賊のはなし!」と答えたワタシですが、本当はその説明ではざっくりすぎw
最初にも書いたんですが、この本の作者のかたは北アルプスで【三俣山荘】【雲ノ平山荘】【水晶小屋】【湯俣山荘】などを営む山小屋主さま。
まだ山に山賊がいる!という戦後の時代から、その山賊とともに山小屋や登山道を整備されていたかたなんだそう。
そんな山賊との話や山小屋でのできごとなどを綴ったお話であります。

もちろん実体験にもとづいてのお話なんでしょうけど、雲ノ平からカベッケが原は伝説がモリモリ残っているそうで、作り話かと思っちゃうほどのぶっとびな話の数々が出てきます。
河童の話とか、クマと戦う山賊の話とかさ。
ありえんー!と連発しながら読んでました。
…でもありえてるんですよね?これってw すごいなぁ。

あと、タヌキの話も恐怖!
山に泊まったときにはきっともれなく思い出して、不安に恐れおののくワタシが目に浮かぶ。。。
(なにに恐れおののいているのかを知りたい人は、ぜひ本を読んで!)

なかでも『山でオーイという声がしても、返事をしてはいけない』っていうのにはドッキリでした。
登山者なら『ヤッホー』と言うべきなのに、『オーイ』というのは化け物なんだとか。
知らずに『オーイ』と返事をしちゃった人は、『オーイ』『オーイ』と呼び返しながら行方不明になってしまう。。。なんですって!
ワタシ、だんなさんとお山を歩いていてちょっと距離があるとき、『オーイ』って言ってる。。。
これを知らずに続けていたら、もしかすると呼び返してくれてるのはだんなさんじゃなくて……ギャー(|||゚Д゚)!!!!!!
なんてことになったりするんだろうか。。。


そんないろんなお話を、まだ行ったことのない北アルプスに思いを馳せながら、じっくりじっくり読み進めていったんですが、おもしろくてあっというまに読んじゃった!
やっぱり長いあいだお山を見てきた人の話だからこそ、おもしろさもまた倍増するんだろうな。
しかもおもしろい本って、読み終わってもなおワクワクするかんじがまた楽しいですよね。
今回も然りでした!


今年の夏に北アルプスデビューしよう!ともくろんでいる我々。
…なんですが、こわーい話も読んじゃったのに大丈夫かしら。。。(;´∀`)
やたらビビリなワタシはここでの泊まりはおろか、通過するだけでもおしっこちびりそうwww
でも雲ノ平のあのステキな景色を歩いてみたい!ってワクワクする気持ちもあるんだけどね~。
どっちの気持ちが勝つかで、その界隈に足を踏み入れるかどうかが決まりそうです。。。


そうそう。
どうでもいい話なんだけど、最初この記事のタイトルを『山の本』だから山本って書いたら。。。

あ、これじゃ『やまもと』だよ!Σ(゚Д゚ υ)

とひとりでツッコんでしまったワタシw
ってことで『山BOOK』にしてみたのでした、ちゃんちゃん♪