>> EMV Chip embedded Credit Cards | vice versa
Fri, July 25, 2014 15:00:01

>> EMV Chip embedded Credit Cards

テーマ:miscellaneous
久しぶりんにクレヲタ記事です。アメリカに移住して以来、いろんなクレジットカードを渡り歩きました。

ほんの一昔前には、こんなにカードを揃えていました。どう考えたって、こんな枚数は使いこなせません。

Citi Chairman、Amex Platinumが2枚、World Elite MasterCard、それにユナイテッドの Mileage Plus Visa...。

アメックスなんて、一時期はほとんど無意味なくらいに増殖していました。

ブルー、パーソナルのプラチナとビジネスのプラチナ、S€GAのグリーン、OPEN、COSTCO専用まで!

今はビジネスのプラチナとCOSTCOのグリーン以外は処分しました...。他の冗長なクレカも御同様です。
従いまして、普段持ち歩いているのはこの4枚です。あとは緊急用 Chase Ink® World Elite MasterCard かな。
AmexとVISAがあれば普通は大丈夫なんだけど、欧州で MasterCard でなくちゃダメな場合がまれにあります。

パラジウムカードのプラスチック版、ユナイテッドのMPセレクト、Citiデルタ円建てと、アメックスプラチナ。

・・・こっちの金属なパラジウムカードは、見栄を張りたいお会計でだけ利用しています。(笑)
   
逆に、イスタンブールやブエノスアイレスの土産物屋なんかでは必ずプラスチック版を使っています。
これ、アメックス・センチュリオンが黒くてヤバいから、予備でグリーンも作ってもらうのと同じ理屈。

こないだニュースで見かけたら、小浜先生も同じシチュエーションの模様...。まさかオバマ氏とカブるとは。

しかし合衆国大統領が一般大衆の面前で自分の J.P. Morgan のクレジットカード見せるのは、いかがなものか。
(をれもやってますが、どうせ棄民ですからw)

今、問題になっているのが互換性です。アメリカのEMV(Europay, MasterCard and Visaの略)チップを搭載したカードは Chip-and-Signature 方式といって、マイクロチップが付いていてもカード内部にオフライン用PIN(暗証番号)を内蔵していないものがほとんどです。J.P. Morgan Chase のカードも御同様。なので、海外で利用すると端末の仕様によってはチップ内のPINにアクセスできずにエラーします。具体的にはパリのメトロ券売機や高速道路のゲート、無人のセルフ式ガソリンスタンドなどなど。オバマ氏はそういったシーンでクレカを使うと思えないので困ることはないでしょうが、一般市民の我が家では切実です。肝心なところで使えないなんてサイテー。例えばスイスの先生がドライブしてくれているからスタンドでガソリン代を払いたくても、パラジウムはダメ。家人も中国本土や香港でパラジウムもアメックス・プラチナも使えずに困った経験が何度かあって、ふたりで一緒に Chase Private Client のパーソナルバンカー&サンマテオ支店長とか、American Express のプラチナデスクへも苦情を伝えて Chip-and-PIN 方式のカードの発行を切実に希望していますが...

 ・今年の2月末に Chip-and-PIN の発行開始をアナウンスしたCHASEからは「まだ無理ぽ」の返事。(怒)
  どうやら CHASE Freedom® Card でユーザーグループの試験をしている模様で、早くても今年末発行。
  Ink® World Elite MasterCard のほうは今週20日から Chip-and-Signature 方式を暫定搭載、交換を希望。

 ・American Express はプラチナデスクへ電話したら、upon request で密かにチップ搭載カードを発行開始
  「お客様のように海外へ頻繁に出かける方のために」と甘言するも... Chip-and-Signature 方式。(怒)
  それでも Better than nothing なので、Chip-and-Signature 搭載のプラチナカードへと交換希望。

・・・結局どっちも、ダメぢゃん!!
と言いつつ、手持ちのカードは United MileagePlus Select とCiti Japan発行以外はICチップ搭載になりました。

なんだかんだ言って、さすがはアメックス・プラチナ。EMVチップ付にしてくれって頼んだら速攻で届きました。
   
ビジネス版だとチップの場所が百人隊長殿にかぶるけど、デザイン変更はしなかったみたいですね...。
一方、CHASE Ink® のほうはパーソナルバンカーのAちゃんへ今朝頼んだら、5~7日かかるそうです。

海外へ出かけて為替手数料免除のカードって、パラジウムとプラチナAmexしか持っていません。欧州だとAmexは加盟店の制約があるし、ICチップリーダーだけで磁気ストライプを読めないオフラインPOSに頻繁に遭遇するため、どうしてもEMVチップ搭載のクレジットカードが必要です。・・・ということで、外貨為替手数料が無料、あわよくば年会費まで無料という大盤振る舞いの Chip-and-PIN 方式のチップ搭載カードがバックアップで欲しい。

・・・インターネットで、いろいろ探しました。

Diners Club は Chip-and-PIN カードだけど3%の外為手数料がかかるし年会費も取るし、CapitalOneという発行元は外為手数料も年会費も無料だけど、肝心のチップが付いていない。大手ではどれも「帯に短したすきに長し」。外貨為替手数料が3%というのは、こまかいようでもジャブのように効いてきます。1,000ドル使ったら30ドルだから立派なランチが1回食べられますし、カードの明細書にはトランザクション1回毎に一行追加で手数料が並記されるため、利用明細を読むと滅茶苦茶にウザいというか腹立たしい!だからここ、我が家では重要なの。

・・・そして、FlyerTalk などの口コミをよく読んで調べた結果、見つけてきて応募したのが、こちら。
   
国務省連邦信用組合 VISA プラチナ・リワードカードです。日本の省庁に置き換えると・・・

 外務省信用組合 VISAプラチナカード!(爆)
日本の外務省勤務者専用に信用組合があるかどうかは存じませんが、無理矢理あてはめるとそんな感じ。
で、ここんち... まぢでその発祥は8名の国務省職員からスタートしている、由緒正しい信用組合です。
(つか... 国務省に勤務している連中が信用組合を発足させる活動をしていていいんか? > 合衆国)

 ・年会費、無料
 ・米国外で使用した場合の為替手数料、無料
 ・キャッシング、窓口では無料でATMは手数料3ドル
 ・全額返済せずに繰り越すと年利6.99%で、低金利
 ・1ドルで1ポイントもらえる。(国務省ポイント(笑)が何に使えるかまでは調べていません)

う~ん、さすがは国務省の職員向けに用意されているだけあって、海外での利用を想定しています。その一方、一般市民なおかつワシントンD.C.やヴァージニア州外の市民が応募すると、審査がメチャ厳しくて面倒くさい。単なるVISAのプラチナカードを作るために、過去2年分のサイン済み納税申告書の完全なコピー(各40ページ以上ある...)まで要求されたのは初めてだし、パスポートで国籍を確認するし、それを運転免許証の顔写真でダブルチェックする厳しさ... 普通、こんなのありえません。とどめに支店が国務省の施設内ばっかりだから、自分の口座をもつ信組窓口へ、よほどの事情がない限りは立ち入れないという始末。(笑)

でも無事に審査を通過するようで、まもなく Chip-and-PIN のVISAカードを発行してもらえる模様です♪
    
これ、米国と友好関係にある欧州各国やイスラエルなどで利用するにはたいへんに好ましいその一方で・・・

 アル・カイダが経営するレストラン(そんなんあるのか!?)で使ったら、直後に人さらいに遭うかも...。
 タリバーンの経営する土産物屋(そんなとこに行くか、をれ!?)で使ったら、その場で刺されるかも...。

フランスやスイスではいいだろうけど中東では... と、使用できるシーンが少し絞られてしまうのが難点です。
FAQに『以下の国ではご利用になれません: イラン、シリア、ミャンマー、キューバ、スーダン、ナイジェリア』って、合衆国のカードだから判る気はするけど。使えない国があること自体がなんだか残念だよね。

そこで、さらにもう少し探してみました。他にも省庁関連のクレカがありましたが...

 ・国連職員 VISA Azure → 原則は国連職員が対象。それに... 国連マークだったら安全ともいえない。
 ・ペンタゴン VISA Gold → 国防省労組! 国務省以上に人さらいに遭ったり、後ろから刺されそう!
 ・USAA MasterCard → 退役軍人が対象。券面が星条旗や攻撃的な鷲とか... 外為手数料も1%徴収。

結局、ワシントンD.C.近辺の信用組合で、もうひとつ見つけました。
   
この「アンドルーズ連邦信用組合」のプラチナVISAカード付帯の特典は、国務省VISAとほぼ同等です。
キャッシングまで無料なのが有利な点で、支払いを繰り越した場合の年利は7.99%とわずかに高い。
ここんちでも1ドル1ポイントもらえるようなのですが、バックアップなのでもうどうでもいいです...。

しかも、北米大陸がデザインされているのに気づかなければ、発行元がどこだか判りにくいのが、イイ!

でもホントは、あのエアフォース・ワンが駐機している「アンドルーズ空軍基地」とかの軍がらみ。だから西ベルリン(死語)にも支店があって西ドイツやオランダにも顧客がいるため、EMVチップしかも Chip-and-PIN 方式を搭載したクレジットカード発行の必要性に迫られた模様です。でも、ただ単に Andrews って書いてあるだけだから、よもやこのカードの発行元が米軍がらみ発祥だとまでは判らないでしょう。w

・・・こっちも同時に応募しました。せっかくクレヒスがFICO800点超えたのに、またボロボロです。(泣)
ここんちも大手銀行に比べると応募手続きがメチャ面倒くさかった... 電話かけてきて本人確認されるし。

それにしても、なんだかとても久しぶりにクレジットカードの応募・発行をやってもらった気がします。Andrews も State Dept. も先週末に応募してどっちもパスするようですが、バックアップのカードだからゴメン!と正直に伝えて、あえて数千ドルの与信で抑えてもらっています。今はカードの到着が楽しみです。