敬虔なキリスト教徒(ユダヤ教も?)によると天地創造は紀元前4000年なのだそうです。wikipediaにこうあります。

 

・・・・・ 1654年に、英国国教会のアイルランド大主教ジェームズ・アッシャーとケンブリッジ大学副総長ジョン・ライトフット(英語版)が聖書の記述から逆算し、天地創造は西暦の紀元前4004年10月18日〜24日にかけて起こり、アダム創造は紀元前4004年10月23日午前9時と算出し、長らくキリスト教圏ではこの年代が信じられてきた(旧約聖書のモーセ五書に登場する族長全員の寿命を加算して算出したもの)。 その他にも天地創造の年代には諸説ある。・・・・・

 

時間まで算出しているのは驚きですが、敬虔な皆様は本当にこの説を信じていらっしゃるのだそうです。BC4004年10月18日の九時以前はな~んにも存在していなかったと言うのです。全く恐れ入ります。何も言えません。聖書を記述通り信じるのが本当の信仰だと思っていらっしゃる方は、6日間で天地を創造した、その1日の長さはどれくらいなのか、と言う問いに、現代の1日の時間、つまり24時間と全く同じである、とお答えになります。「だって聖書に1日って書いてあるのだから、1日は1日なのです」。尤もかくいう私も以前は「へえーそうなのか、驚きだなあ」と否定しなかったのですからなにをかいわんや、であります。洗脳というものはそういうものなのです。脳科学によると脳は、自分の意思には関係なく、苦労したくない、考えたくない、働きたくない、怠けたい、と言う方向に働くのだそうです。洗脳されるとそこに落ち着いてしまって正に脳が望んだ状態になってしまう、と言う事なのでしょうか。思考停止に陥ってしまうのですね、きっと。毎週礼拝に行って神の愛に関する説教を聞いて賛美し祈って交流して楽しい日曜日を過ごすと思考停止におちいてしまうのです。(自分のことです)

 昔ならBC4000年の洗脳も簡単だったかも知れませんが、考古学が発達して年代測定も出来るようになった今日では通用しません。世界で最古の文明は、と聞かれるとシュメール、となる時代は終わっています。最古の文明は縄文なのです。一万年以上続いた、とのことです。驚くべきは人を殺める武器が存在しなかった、のだそうです。悪魔のようなヤハウェが支配する血みどろの旧約聖書と比べると何という違いでしょう。

 BC3000年代には地球規模の大異変ノアの洪水が起こりましたが、年代はともかく、地質学的に見て確かであろうと素人目に見ても解ります。ただ、炭素年代測定はノアの洪水以前には適用できないらしく(地球の構造自体が変化してしまったため)したがって縄文が一万年も続いたことの証明にはならない、と言われそうです。が聖書の記述にとらわれず洪水はもっと古い時代に起きたものとすれば、縄文時代は世界最古の文明となり得るわけです。問題は聖書がBC4000年以前は何もなかった、と記述されている点ですが、難しく考える必要は無いのです。聖書が世界で最も古い書物であり、創世記~統一イスラエル~バビロン捕囚のライン上成立したユダヤ教が文明の中心になる、と言うように我田引水をした、とすれば筋が通るのです。創世記はBC1500年頃モーセが書いた,というのは虚構であることを前記事に書きました。

 縄文時代には人を殺める武器はなかった、むしろ高度な芸術文化さえ発達していた,素晴らしい福祉国家であったと、発掘調査でわかっているそうですが、大陸(中東)からの渡来民によって、弥生時代になり、一変。稲作が本格的に始まり、貧富の差が広がり争いが起こって人を殺める技術が発達していったのです。縄文についてはまだ勉強不足なのですが、色々解ってくれば、聖書の虚構も明らかになってくるでしょう。

 今回のブログは全く大雑把で理論もなくツッコミどころ満載かと思いますが、「あなたは何も解っていない」などと言う コメントは書くだけ時間の無駄ですので、時間を大切に使ってください。なにも解っていないというのは重々自覚していますので。