自民党政権を操る陰の勢力。
【社会政治経済雑感:4】
アメリカの大統領選の混乱はアメリカの現状を暴露した。トランプ前大統領はヒットラー化し、彼の支持者はナチ化しようとしている。バイデン大統領は就任早々トランプが決めたことをひっくり返す政策に次々にサインしている。この先どうなるか分からないが、トップが変われば国が変わる可能性が感じられるところにアメリカの可能性を見た。
日本はトップが変わっても変わらない状況が続いている。私は小泉内閣時代に「小泉と竹中平蔵は死刑だ」と書いた。彼らが推し進めた新自由主義的方針による改革で、知っている町工場が倒産した。社長は従業員に生命保険で退職金を払うために自殺した。自殺に追い込んだ小泉・竹中は間接的殺人者だと思った。当時、3名(4名?)の小企業経営者が一緒に自殺した事件もあった。それも生命保険で会社の支払いをするためだった。全ては新自由主義政策の犠牲者だった。だから、小泉・竹中は死刑だと書いたのだ。
その後、福田、安倍が総理になったが何も変わらず、チェンジを求める国民の空気が高まって民主党政権になった。自民党で上手くやっていた陰の勢力がこれは不味いと考えた。彼らは民主党のキーである小沢一郎を潰せは民主党政権は持たないと考えて小沢を政治資金問題で訴えて首相になれない状況にして、首相の器ではない鳩山・菅・野田とクルクル変わり、まんまと民主党政権を壊した。最後の野田は自民党の回し者なのではないかとさえ感じた。自民党政権に戻って安倍内閣が8年続いた。私は「安倍は天才詐欺師だ」とブログで書いた。その安倍がリタイアして、またもや陰の勢力が動いて、自分たちの思うように出来る菅を総理にした。菅はリモコンで動く首相にすぎない。
国民のことを考えていない菅総理。
【社会政治経済雑感:5】
予算委員会の菅総理大臣の答弁を聞いていると、彼はトータルビジョンがないだけでなく、口では国民のためと言うが国民の実状さえ分かっていない。分らなくても、国民を思う心と愛があれば少しは国民の心に訴えるはずだが菅の答弁を聞いていると、自分に責任がないように、自分を総理にして日本を支配しようとしている陰の勢力を曖昧に隠そうとしている心の中が見えてくる。
予算委員会で立憲民主党石橋通宏議員が10万円の定額給付金について聞くと、菅は「再支給は考えていない」と答えた。石橋議員が「収入が無くなり、路頭に迷い、命を落とす多くの方々のことを考えないのか」と聞くと、菅は「雇用を守り、暮らしをしっかり支えていく」と答えた。これでは答えにならない。目の前の人間を救う知恵も思いも愛もない。誤魔化しているだけだ。その上「政府には最終的に生活保護がある」と答えた。酷い! 生活保護を貰う手続きがいかに大変か、生活保護を貰うようになると却って就職が難しくなること、世間で落伍者に見られることなど、何も知らない発言だ。一刻も早く菅を、いや安倍や菅を神輿に載せて操っている陰の勢力を変えなければ日本は最低国になる。そういう連中を選んで来た国民が最低だということになる。
『宮沢賢治の世界』プロジェクトのスタッフは素晴らしい!
【Q-project 情報;5】
『宮沢賢治の世界』第1弾《「やまなし」「注文の多い料理店」「よだかの星」水先案内人・市原悦子》昨年12月24日に彩流社から発売され、評判が良く、図書館からも引き合いがきています。第2弾《「双子の星」水先案内人・高橋惠子》は1月29日に発売、第3弾《「風の又三郎」「虔十公園林」水先案内人・西田敏行》は2月26日発売が決まりました。
1月13日に行われた第2弾のサウンド・Mixに参加した。録音・Mixエンジニア岩波昌志さんは単なる技術者ではなく、クリエイティブな精神と感覚があった。長年映画・演劇プロデューサーをしてきた私の理想は技術者が単なる技術者ではなくクリエイターであることだった。岩波さんはそういう技術者だった。これは素晴らしいと感覚的に感じた。
音響監督の平野智子さんはMix作業に入る前に、既に録音してある俳優たちの台詞について、演出家の小林拓生に話しているのを途中から聞いてしまった。
「彼女は未熟で幼い表現だったが、それが良かったわ。却って幼い子供らしさが表現されていたもの」(後で分かったが、彼女とは<みょんふぁ>のことだった。)
それを聞いて、平野さんは単なる音響監督ではない、音響のバランスや完成度だけでなく、音が人間性や人生や状況まで表現できることを感覚的に分かっている人だと思った。(これも後日判ったことだが、平野さんは演劇の演出家だった。)
サウンドディレクションの田中幹人さんはミュージシャンで音楽のアレンジもする。セリフと音楽と効果音の入り方と消え方がまるで作品と一緒に呼吸しているように感じた。それが作品にとっては心地よいリズムになる。
この3名は各自の専門分野の責任を持つだけではなく、参加した作品の最終的な完成度をどこまで高くするかの意識が溢れている。クリエイティブな仕事はこういう人たちとチームを組めることが素晴らしい作品への道に繋がる。
『宮沢賢治の世界』はプロデューサー&演出家の小林拓生を筆頭に、声の出演者や各種協力者の思いが大きな素晴らしい道を切り拓いてきたが、1番の力は宮沢賢治そのもので、その辺りに降りて来て、いつも応援してくれているように感じている。