studio Q

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スタジオQの麻布区民センターホールに於ける今年11月20~22日㈰の第14回公演の演目が決まりました。2013年の第1回から昨年の第13回まではすべてオリジナル脚本を上演してきましたが、今年は初めて99年前のドイツの作品を上演します。ベルトルト・ブレヒトの『カルラールおかみさんの銃』です。1937年スペインのアンダルシアの漁村の一晩の話です。当時スペインはフランコ将軍の軍隊と人民政府の内戦状況でした。ドイツのヒットラーとイタリアのムッソリーニという2名の独裁者がフランコを支援します。

人民政府を支援したのはフランスやアメリカ、ポーランドなどの国際義勇軍です。ドイツやイタリアからも自分の国の独裁者に反発する人たちの義勇軍は駆けつけました。しかし、結果は寄せ集めの人民軍の敗北でした。1938年にはフランコが政権を奪い、翌年から独裁政治がスタートします。そしてドイツによるヨーロッパ戦争が始まり、イタリア、日本がドイツと三国同盟を結んで第二次世界大戦が始まるのです。現在の中近東の各国は内戦状況が続いていて、アメリカとイスラエルがその状況に付け込んで戦争状況になっています。当時のヨーロッパ状況によく似ています。こういう状況なのでスタジオQは『カルラールおかみさんの銃』を上演することに決めました。ブレヒトはスペインが内戦最中の1937年に書いています。1958年6月に早大演劇研究会の勉強会で取り上げて上演したことがあって、18歳で演出をした高畠は鮮烈に記憶していたのです。しかし、ブレヒト演劇集全5巻には掲載されていませんでした。桐朋学園演劇科の勉強公演で上演した時の台本を友人から借用して読みました。設定の場所も人物も状況も素晴らしいのですが、登場人物が一人でしゃべることが多く、説明的なセリフも多かったのです。テレビのドキュメンタリー番組のようでした。

それで現在の日本で公演することを考えて思い切った脚色をしました。ブレヒトが書いた当時のスペイン人民の気持ちや状況は大切にしましたし、支配される人々の怒りや辛さは描き切ったと思います。11月公演にご期待ください。