3.6点/5点

今観ると案外、非現実的なことに思えない。矢口監督らしいシミュレーション・コメディとして楽しんだ。電気・ガス・水道など公共インフラと交通が止まった先の生活を、、さてどうするか。しかし水1ℓ2500円て 笑

東京からお爺ちゃんのいる実家の鹿児島に向けて、、高速道路歩いたり、自転車乗ったり、サバイバルしながらの限界ぎりぎりのロードムービーに時に笑い、時に笑えず、時に嘆き、時に救われ、どうにかこうにか生きていく。

小日向文世パパの「俺に任せろ!」のハッタリ全く通じず、暴風雨の中堤防下でうずくまる家族。小日向さん川の水呑んで下痢になる。火を起こそうとしても起きない。

時任三郎・藤原紀香のアウトドア夫婦の助言にも嫉妬しつつ家族を導くことは全くできずどんどん家族は追い詰められていく。

子供たちに「俺についてこいっていったのに、何にもできないじゃん!」と言われ、妻の深津絵里が思わず「そんなこととっくにわかっていたでしょ!」と言ってしまい、ハッとする 笑 

てゆうか笑えて、笑えない親父の沽券は0、いや果てしなくマイナスの哀しみ。。

泣きながら飯を恵んでくれと土下座するが無下にされるが、全てをぶつけるように豚を追いかけるシーンが笑える。笑えないけど、、

救世主の養豚おじちゃんとの出会い。そこで久しぶりのご飯を泣きながら食べる場面が沁みる。

後半、当初の見る影もなくボロボロになりながら深刻さが増しつつも、どうにかこうにか辿り着いた徒労感と解放感と安心感。

やっぱり深津絵里が素晴らしかった。後半、列車の窓辺から顔を出して叫んだ彼女の表情が一番のモーメント。

最終的にはどのようになったって、どうにかこうにか生きていくしかない。

諦めながらも生きていく。自分の心を家族の心をどうにか支え、支えられながら生きていくしかない。

今や何でも起こり得る。

それでもどうにか生きていける。 

そう信じて、やれること全部やる。

必死に生きていく。 

そのどうにか生きていく、という気持ちを高めてくれる、結構実用的な映画かもしれない。

果たして私も小日向パパのようになって終わぬように。家族を守れるように頑張らねば、、と心に誓っていると。。

キッチンでパンケーキを焼いてた妻が「私は何とかなると思う」とさらりと呟いた 笑