4.0点/5.0点
この作品は “Why are you creative?” なぜ、あなたはクリエイティブなのか? という問いかけを何十年にもわたり、映像作家が手当たり次第に著名な人物に投げかけて、まとめたインタビュー映画です。
この映画にストーリーはありません。
まったく脈絡は有りません 笑
タランティーノを始めとする名だたる映画監督から、アンジェリーナ・ジョリーといった女優やアーティスト、そしてゴルバチョフ元書記長からネルソン・マンデラ、ホーキング博士、ダライ・ラマ法王まで有名人であれば垣根はありません。
これはきっと映画館で107人のインタビューを観ると、頭がごちゃごちゃして、劇場出る時に疲れてしまうの方も多いのではないでしょうか、、
なのでおうち映画としてお薦めです。
ピンときたフレーズやお気に入りの方の話を再度聴くこともできますので。
皆さん流石に第一線のアーティストやクリエイターが多いので独自性ある答えが次々と放射され、時として真逆なことが連続する中で、私は自身にインスピレーションを与えるフレーズのみ心に刻みました。
ということで、私が一番心揺さぶられた方のインタビューはこちらです。
女優のジャンヌ・モロー(2000年のインタビュー)です。
クリエイティビティ(創造性)は世界の問題を解決すると思いますか? と聴かれて、、
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世界の問題は創造性では解決しないわ
でも創造的でいられる環境を維持することは大切よ
自由な発想ができれば、人は健全でいられる
強大な権力を持つ独裁者が現れたら
私たちは自由な意見などひとことも言えなくなる
沈黙するしかない
災害などの大惨事が起こった時も同じよ
創造性は人が持つ密やかで説明のつかない資質よ
それが発揮されるのは、芸術だけではない
偉大な発見や旅の道中、毎日の生活にも生かされている
失業した人は創造的になろうと頑張るわ
ホームレスになってしまった人や国を追われた難民も同じ
創造性を駆使して心の安定を図る
創造性は世界にとっての希望よ
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このジャンヌ・モローが20年前に語った言葉は、、
このコロナ発生後に耳にしたどんな言葉よりも、心揺さぶられ、勇気づけられるものでした。
きっと、おうちでリラックスしながら、この107の言葉を浴びながら、あなたにピンとくる心を動かす言葉が誰かのどこかにあると思います。
それを発見する映画と捉えるととってもお薦めです☆彡
そして、この映画を観て私が感じたことを書かせて頂きます。
今の時代、全ての人がクリエイティブになれる時代だと思います。
それで有名になろうが、なるまいが、
それで成功しようが、しまいが、
それでお金を稼ごうが、稼げまいが、
それで孤独になろうが、なるまいが、
それをしているだけで、あなたがあなたでいられればいい。
それをしているだけで、自身の生きる歓びになればいい。
誰が見てくれなくても
誰に評価されなくても
誰かにバカにされても
妻や夫に寒い目で見られても 笑
自分から溢れた想い、感情、感動、いや魂が震えるような魂動とでも言えるような迸りを感じたら、それを表出すればいい。
文章を書いても、それが日記であろうが、レビューであろうが、エッセイであろうが、詩であろうが、小説であろうが、誰かへのメッセージであろうが、愛する人への手紙であろうが、それが絵であろうが、写真であろうが、彫刻であろうが、走ることであろうが、叫ぶことであろうが、歌うことであろうが、楽器を奏でることであろうが、それが語ることであろうが、愛することであろうが、自分がそれをしているだけで自分らしくいられる何かを自身の心の芯から溢れた感受性を披露すれば、そこに誰一人の賛同を得られなくても、自分はこの世界に生きた息吹を吹きかけたことになる。
そして、たまたま、ささやかな共鳴を得られれば、共に喜びあえればそれは素敵なご褒美。
でも、それすら手放そう。
たぶん、これから社会全体の中で精神的には今までの価値観をご破算にせざるを得ない可能性があると思います。
現実的には、金銭的に破産の憂き目にあう人はたくさんいると思います。
彼女の言葉を挙げれば、そんな時にこそ、あなたの創造性が、生きるために力となる創造性が溢れる可能性がある。
世の成功者を羨んだり、人と比較して自身を規定したりしても、自分の自由な発想に陰りが宿るだけ。それよりも、例え一切の評価や生産的意義がないとしても、自身の至福な何かに没頭したらいい。
恐れの根源は様々あるけれど、自身のクリエイティビティの開花と潜在的に逆なゾーンに入るのが、誰しもが持つ自己承認欲求。
あのゴッホは生前、社会的芸術的評価を得られないことに苦悩した挙句、発狂して耳を切った話は有名ですが、あのひまわり🌻に50億の値がついた天才ゴッホでさえあそこまでの才能と作品を残しながら狂おしい程の承認欲求で自身を苦しめ続けて、そして彼の念願は見事に死後に叶うことになる。
これこそ人生の真理を現すアイロニーに満ちた深い教訓のように思えます。
本当は誰一人からも認められなかったとしても、自身の創造性は世界と響き合う。
この世界に、この宇宙に、すでに響き合っている。
そこに心底、100%肯定的な意味での自己満足に浸り尽くしてみる。
自己満とはネガティブな響きと捉えれがちですが、これこそが至福の源。
大切だと思います。
死ぬ直前、瞼を閉じる瞬間に走馬灯のように自分の愛したもの全てが巡ることでしょう。
だったら今から生きている有限の時間の中で、自分の感受性に100%浸り尽くした時間を大切にしたいと思います。
それがあなたが生きているということなのだから。
生きる意味は、きっと至福の時間にある。
一日に少しでも、自分だけの至福の時間に没入して参りましょう!
私は日々、とっておきの映画タイムにワクワクしています☆彡
では次のレビューでお逢いしましょう!
