地下鉄サリン事件から30年。
フジテレビの良いドキュメンタリードラマでした。
営団地下鉄の無線交信、原因が分からない段階での医師らの苦闘、原因物質判明までの混乱、有機リン系と想定して動いた医薬品卸会社にスポットが当てられ、とても良かったです。。。
前にも書きましたが、当時私は東京で有機化学専攻の学生をしていて、たまたまその日は早めの電車に乗ったので遭遇せずに済んだという、割と渦中に居ました。
化学教室では笑い話として『(当初原因物質とされた)アセトニトリルなんか飲んでも大丈夫』と冗談を言っていたものです。
単なる報道ではなく実際病院にも警察から『アセトニトリル』と伝えられた、とのことでした。
治療に当たった医師らにしては冗談では済まないどころか、人の命が懸かっている問題。目の前の診断からそうではないと適切に判断されたのでした