「月まで三キロ」で大ファンになった伊与原新さん、「オオルリ流星群」とか過去作を読みたいリストに入れたまま読むことなく約2年
最新作の方へ。。。
これが、
大感動
一言で表すなら、科学版スクール☆ウォーズ
(以下、内容に触れます)
粗筋より
東京・新宿にある都立高校の定時制に集まった、さまざまな事情を抱えた生徒たち。
彼らは「科学部」を結成し、
「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。
煌々と明かりが灯った夜の教室で、小さな奇跡が起きる-
序盤は科学部員になる1人1人の事情と科学実験に惹き込まれる様子の短編。
いわゆる「お勉強」が得意でない人達が惹き込まれる様が、『これこそ学び!』
でも、『帯の感想はやっぱり大袈裟だなあ』と思い始めた後半、学会発表に向かっていくところでギアチェンジ!そして、結果発表のところは我がことのようにドキドキでした。
(学会発表で自分の声を冷静に聞く、私も同じ経験したことあります)
賞の受賞からはやぶさ2への研究応用は、『ちょっと出来過ぎかな。小説としてはいいけど。「スクール☆ウォーズ」は実話ベースだったのでその点及ばないか』と思ってしまいましたが、あとがきで、
ベースとなる実話が
もう感動と尊敬です。
(帯の感想は大袈裟ではありませんでした)
宙または宇宙と書いて「そら」と読ませる所とか、「星を継ぐもの」とか、「素人質問」とか、作者と同世代、同業ならではのポイントも
火星のクレーターとか落下実験装置とかはよく分からなかったので、その辺含めてドラマ化してくれんかなあ