幕末に興味を持ち始めて数十年、『幕末に脱藩した大名が居た』というのはつい最近何かでチラッと聞いて知りました。
大名が脱藩とはそもそも矛盾しているので気になりつつ、ようやくその正体に辿り着きました。
作者は、数十年経ってもくすぶり続ける幕末への興味に火をつけた中村彰彦さん、ということで期待の膨らむ作品でした。
期待通りの良作、林忠崇公の生き様でした。
請西藩林家一万石
そもそも請西が読めませんでした![]()
「ジョウザイ」(そして、私のパソコンでは変換候補に出て来ない
)
どこにあったかも知らず
(木更津でした)
林家も全く知らず。家康さんの8代前から仕えているとのことで、最古級の家柄。
脱藩してから、箱根・小田原~会津~仙台まさに流転。
明治後なんとか華族になり昭和16年まで生きる。
唯一の脱藩大名から最後の大名へ。
よい生き様を読ませてもらいました。
