「神様の御用人」の2作目を手配した直後、今となってはどういう流れだったか忘れてしまいましたが(神様に操られたか(笑))、青山美智子さんの「神様」が目に留まり即購入。
「赤と青とエスキース」以来、青山作品あれも読みたいこれも読みたいで決めきれていなかったのでした。
田中達也さんによるカバー写真が素敵なので、裏側も。
写真タイトルは「神がかった朝陽」。
粗筋は裏表紙にお任せして、どんな神様なのかの説明を。
もちろん一神教の神でもないし、神道の神様でもなく・・・
ビジュアルは裏表紙のバス停横に居る通りです
巻末に青山さんと田中さんの対談があって、吉本新喜劇の茂造じいさんがモデルで青山さんの中に居るとのことでした。私も吉本新喜劇で一番好きなキャラです
更に、作中での説明を引用すると・・・
腕にとり憑いているからか・・・・・。そんな漫画があったよな。
ありました。そんな漫画です↓
最初に腕にもぐりこんだ所でそう思いました
神様自身の説明によると・・・
「わしがナオキングの中にいて体験するの。ナオキングがガンダムで、わしがアムロ・レイ」
その後、あのセリフも
「神様、いきまーす!」
まあ、読まないとわからないでしょうが、私にはこの上ない説明でした
青山さんって私とほぼ同年代だったんですね。ますますファンになりました。
と、その神様を語るだけで楽しくなってしまう神様です
そんな神様の願い=本当に自分のありたい姿を、神様に少し、時には強引に背中を押されて叶えて行くいいお話でした。
何の関係もない5人の5編が絶妙に関係していくところも青山作品ならではですね
一番共感したのは1話目の”幸せの順番待ちに疲れたOL”でした。
素敵な一節もいっぱい。
1つだけここに書き留めます。
「思い通りにならない恋にすったもんだするって、究極のリア充だよ。きれいなことしかない世界なんて不自然なんだから」
他の作品の表紙も田中さんが作られたとのこと。
まだまだいろんな青山作品を表紙と共に楽しんでいきます