大坂城の豊臣氏の処置を決め太平の世を確定させに掛かる家康さん、
コンプレックス(?)からか父、兄を困らせ、周囲に利用されがちな松平忠輝と高田城(行ったのはもう5年も前)、
ここで
山岡荘八さんの出身地は新潟県小出町。高田城から近い?
土地勘ないので分かりませんが、この時の高田藩63万石に
含まれていた土地柄で思い入れが強いのかも
家康さんの真意を酌み、影の動きをする柳生宗矩、
真意を酌めずに翻弄される片桐且元、
そして動き出す真田幸村、
その出九度山を阻もうとしつつも苦悩する松倉豊後、、、
「関ヶ原」以前の重厚で奥深い「徳川家康」に戻りました!
読み飛ばすことなく、ずっしり。
その23巻を持って江戸城に行けたのはまた感慨深いです。
全てが通説より深い描写でもありました。
表紙絵にもなっている方広寺の釣鐘。
『豊臣家を滅ぼすための言い掛かり』ではなく、『大坂城を出よ、との暗示』。
「暗示は相手が分かるのを見極めないと・・・」と思いましたが、そこでの台詞
鐘がこのまま残ってあれば、いつの世かに、この哀しい戦国の
遺品の音を、心耳で聞きわける者が出て参るかと・・・
と、
その鐘が第2次大戦も経て現存している事実を想うに、説得力ありました。
この時73歳の大御所家康さん。直々に出陣する理由の一つが『勝ち過ぎないため』
後3巻!