原田マハさんの「あの絵のまえで」の”トップバッター”を務めたひろしま美術館。
その「ドービニーの庭」他所蔵品をゆっくり鑑賞するため、特別展をやってない時に敢えて行って来ました
(展示中作品がHPで分かるのです)
広島市の繁華街の直ぐ近くだけど、ここまで来るとお城も近く落ち着いた雰囲気でとても良い立地です。
写っている円形の建物がメインの展示館。放射状に展示室があります。
所蔵品は写真可なのも嬉しいです。
展示室は自然採光。
作品のガラス面に照明が写り込むこがないですし、印象派の絵にはピッタリですね
絵の横には作品解説はありません。代わりに自分のスマホからWiFiにアクセスすると解説が見られるようになっていました。これがめっちゃ良かったです。
作品の一部拡大や他作品の比較など画像データもあり、良く分かりました
前置きが長くなりましたが、作品紹介!
やっぱり一番は、ゴッホ作ドービニーの庭。
この美術館の代表作です。
第一印象は、明るい!
わざと採光が強く当たるようにしているんじゃないかと思って採光部をマジマジと見てしまいました。当然そんなことはないです。
写真やネットで見た時はどちらかと言うと「暗い」イメージでした。
ゴッホ最晩年=自殺する直前の作品。どんな気持ちだったのか、どんな技法が使われたのか分かりません。
原田マハさんの最新刊「リボルバー」読まないといけません
WiFi解説で、絵の中央下やや左の赤く塗られた箇所は、元々黒猫が描かれていたのを後年他者により消された所と知りました。
入場チケットの黒猫
そういうことだったのですね。洒落てます
名作揃いで書き残したいのいっぱいでしたが、あと5つ厳選。
ミレー「刈り入れ」
実物を見ると地平線の高さに驚かされます。
素朴に見えて緻密な書き込み。
アンリ・ルソー「要塞の眺め」
私の大好きな方のルソー作品でした
無機質でぶっきら棒なタイトルもいい。
ポール・シニャック「パリ・ボン=ヌフ」
この色使い、技法、やっぱり好きです。2作品あり悩んだ末こちらを。
ピカソはバリバリのキュビズム作品が2つありましたが、「酒場の二人の女」を。
”青青の時代”の作品の良さが少し分かって来たかもです。
最期はレオノーレ・藤田の宗教画。
最初その独特の顔に目が行きましたが、下地?背景?が金箔(風?)!
日本の伝統技法との組み合わせが面白かった。
コレクションも美術館も素晴らしく大満足でした。
帰路は広島城のお堀端を通りました。
これがもう1つ良い巡りになったのでした。
つづく、っと言うことで