養源院から豊国神社の横を通ってほぼ真っ直ぐに約15分、
六波羅密寺を過ぎて直ぐ、町屋の細い道を抜けて、
建仁寺です。
境内に入るや否や、空気が変わるのを感じました。
宇佐神宮や永平寺に行った時と同じです。不思議なものです。
奥へ進み、いくつか非公開の建物を過ぎると見えるのが法堂。
後ほど中から廊下を通って行きます。
突き当たりの本坊で中に入れます。
拝観料を払って入り、風神雷神図屏風は一番奥だなっと確認してから進むと、いきなり!
これは陶板複製でした。
屏風絵が劣化する前の状態が再現されているのでしょう。
色が鮮やか!対照的なたらし込みの雲。
雷神のストール(?)のひらひらがとても動的だったのが新たに強く印象を受けました。
桃山時代の海北友松の襖絵(高精細デジタル複製)が実際に部屋にある形で観られるのも特徴です。
どれも名作、名品で全部写真に撮ったのですが、貼るのはキリがないので、雲竜図だけで。
博物館で観るのとは違って、建物の木・畳の香りを感じながらこのように観られるのは、ならではですね。
それに、この日は時々涼しい風が吹き込んで来たので、その風を感じながら龍を眺めていると、ゾクゾクっとして来ました。
スリッパを履いて法堂へ渡ります。
ここにご本尊の釈迦如来座像があります。
が、入るや否や目を奪われるのがこの天井画、双龍図。
はっと息を飲むとはまさにこのことでした。
迫って来るような迫力とユーモア。面白いです。
これは2002年に創建800年を記念した小泉淳作画伯作。
普通天井画の龍は1匹なのが、これは2匹なのが特徴とのこと。
説明板にはなかったですが、このお寺には風神雷神がおわす訳ですから、対にするのが当然と思いましたが、どうなんでしょうか?
気を取り直して、ご本尊にお参りした所で、中編へ続きます。