司馬遼太郎は学生時代に熱心に読んでて、転勤を機に移動が多くなったので時間つぶしに読み返している、と言う感じで、実は「司馬史観」というやつは嫌いなんです。
それもあって、「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」や「この国のかたち」は読み返さないつもりでした。「坂の上の雲」はNHKのドラマになった時も読み返しませんでした。
今回、松山への出張が決まった機会に松山の下調べのつもりぐらいで読み返すことにしたのでした。
・・・言い訳がましいことが長くなりましたが
悔しいぐらい面白い!
(やたら多い繰り返し、時には必然・時には偶然と書き換える狡さ等々気になる所多数ですが、そんなのは些末なことで吹っ飛ばせられます。)
歴史としても、人物論、組織論としても断然面白い!
明治の陸海軍のお話ですが、現在の企業、役所等全ての”組織”に通じるものがあります。多くの経営者が座右の書に挙げる訳です。
乃木将軍の第3軍の拙さが良く言われますが、現在もあちこちで同じようなことが行われているんだと思います。果たして自分はそれを批判できるような仕事ができるのか!?自省させられます。
(もっとも、ここに描かれている第3軍批評は事実誤認があるとも言われてますが。)
時を変え場所を変えると違った点が印象に残ったりもありました。
豊橋歩兵第十八連隊。星野仙一さんのお祖父さんがこれに所属していたので豊橋に居た、と先日の「ファミリーヒストリー」再放送で見たのもあります。
また何年後か場所が変わっているでしょうから、その時読み直すことになるでしょう。