司馬遼太郎の「関ヶ原」もサイドストーリーが面白いのですが、こちらはサイドストーリーの短編集。
改めて5人の主人公を書くと、
黒田如水(官兵衛)
佐竹義宣
細川幽斎
最上義光
真田昌幸
織田秀信
いずれも、東西への義・利その他諸々の中で自らの命運をどちらへ賭けるか、を上手く描かれてました。
そして、それら5つの物語を通じて描かれているのが、石田三成の深謀。
勝者によって書かれた歴史の常ですが、敗者三成は、融通利かない、官僚的、戦下手とネガティブなイメージが付いてます。しかし、近年見直されているようで、いいことですね。
もう一つ、5つの中で白眉は織田信秀。清州会議の時の三法師。
信長の孫の苦悩と悟り。良かったです。
映画「関ヶ原」、観に行かねば。