幕末編の最後?の4つ目。
前作のⅢ で、
『副題は「高杉晋作・・・」にすべき』と
書きましたが、
Ⅳの副題で「高杉晋作と維新回天の謎」と来ました
あとがきにもありますが、著者の高杉への
評価の高さが分かります。
『信長型ではなく家康型』と評しています。
さて、今回もいろんな「へぇ~」を頂きました
・功山寺の5卿が九州へ落ちたのは
高杉の挙兵下関占領後。
『長州男児の肝っ玉・・・』と言いつつ、5卿は邪魔だった。
・鳥羽・伏見の戦いの幕府側総大将は竹中半兵衛の子孫。
・桑名藩は家臣団の判断で無血開城した。
なので、会津のようにはならなかった。
・尾張徳川家は王政復古の大号令の時から新政府側。
(なのになぜ、名古屋県ではなく愛知県になったのだろう?
一方、紀州がなぜ和歌山県になったのか?
尊王の先駆けであり、御三家で真っ先に天皇家に付くはずの
水戸家は何をしていたんでしょう?水戸県ではなくなったし??
県名からでも、徳川御三家の生き残りのために非常な苦労が
伺えるのですが、この辺を書いた本ってないかなー?)
・「5箇条の御誓文」と「十七条の憲法」の第一条は同じ!
『話し合い』
最後のは著者の真骨頂ですね。
思わず唸ってしまいました