幕末編の3つ目。
副題は西郷・・・になっているけど、やはりこの時期の主役は長州、高杉
ちゅうか、内容・分量からしても、
「高杉晋作と長州攘夷の謎」とすべきやろ
さておき、この時期はかなり詳しいつもりでしたが、
さすが逆説ぶりが炸裂してます
列挙すると、
・高杉らによる、有名なイギリス公使館焼き打ち事件は、
イギリス人を殺傷し問題を大きくしないためにわざと建設中を選んだ
・伊藤、井上ら「長州ファイブ」がイギリスへ密航したのは
公使館(建設中)焼き打ちの僅か数ヵ月後
・「維新を生き残った明治の元勲が本当のことを言ったかは
疑うべき」は正鵠を射ている
・禁門の変前に、長州奇兵隊が薩摩船を砲撃している
面白い
高杉の将軍専用橋を渡る、「いよお!征夷大将軍!!」は事実、
古事記の講釈の件は後世の判断としてます。
伊藤、井上らが読んだタイムズの記事がいい
記事の趣旨は日本人への絶賛で、
「・・・ひとたびライフル銃を手にすれば、彼ら(日本人)は確実に模倣することができるだろうし、
おそらく改良さえ加えてみせるだろう。・・・将来的にはこの類い希な国の知能と信頼に対して
我々は敬意をもって刺激を受けることになるかもしれない。・・・」
見事に予言している
いや、イギリス人記者にそう書かしめた我々の先人に
敬意を払うべきですね