思い立ったが吉日などと言って、朝思いついてホテル予約をして、パパッと広島に行ったのは前に書きました。
この次の日に、お散歩に出かけた時にある素敵なオブジェに出会ったのです。
そこは株式会社安芸美材と言う額縁専門店・・だそうです。
だそうですと言うのは、引っ越すと言うことでほとんどのものを片付けていらして、ちょうどそのオブジェだけがウインドウに飾られていたから、正直何屋さんかわかりませんでした。
「わ、かわいい」と思ってのぞいていると、中で作業をしていた女性が出てきてくださいました。
「これ、とっても素敵なのですけれど、売り物ですか?」
「そうですよ」
「おいくらくらい?」
すると、女性は中に入って値段を見てきてくださいました。
思っていたよりずいぶん安い。
「欲しいです❤️」
引っ越しの忙しい最中なのに、息子さん(?)と一緒に温かく対応していただいて「代金は送る時に送料と共に請求書を入れておきますから、その時でいいですよ」と言っていただきルンルンで帰ってきました。
届けていただいて箱を見た時、ワクワクしすぎちゃいました
つまり、それを飾るために、お部屋の模様替えをしたくなったのです。
大きな船箪笥・本箱・息子が作ってくれたデスク・・・それらを動かして・・・と。
わあ、大変なことになりそう。
でもね、息子が手伝ってくれてあっという間に物がきちんと配置されました。
私なら中のものを、ぜ〜〜〜んぶ出さないと動かせないタンスの引き出しもそのままがちっと担いで、入れ替えてくれたのであっという間。
すご〜〜〜。
そしてやっと、飾ることができました。これです。
この子です。
これは「やじろべえ」になっていて、魚を釣ろうと動かすと全体が円形に動くと言う仕掛けです。
とにかくかわいい
その仕掛けも素敵だし、色も素敵。
この子が来て、やっと私の部屋が完成したような気持ちになりました。
長い間夢見ていた空間。
もちろん、お金の許す限りのことですから、夢と言っても「かわいいもの」なのですが、それでもなかなか叶わない。
朝こうしてソファに座り、やっと統一感の出たお部屋を眺めています。
面白いですね。
私の祖母がお嫁入りした時の箪笥。
蓄音機。
蓄音機のために買う羽目になった船箪笥。
実家から持ってきたレコード入れの小さなガラス棚。
息子手作りの長細いかっこいいデスク。
私が購入した小さな安物の引き出しやガラスだな(ほんとーーに安物)。
街で見かけて買ったお人形。
娘が作ってくれたお人形。
友人たちが描いてくれた私の絵。
若いアーティストの作品。
古いソファ。
ガタガタのテーブルと椅子のセット。
そして私の作った梅酒など。
・・・テイストも年代も来たところも全てバラバラ。
なのに、不思議に統一感が出てきています。
なんとなく「こう言うことだなあ〜〜〜」と思っているところ。
なんだかだ言っても、やはり私の好きなもの(とっても好きから、まあこれでもいいやまで色々ですけれどね)が集まっていると言うことなのでしょうね。
もう一つ面白いのはね、床です。
床暖を入れる時、床の色の指定をしました。
落ち着いた色、’つまり写真に写っている蓄音機のような色を指定しました。
落ち着きたかったからです。
ところが業者さんが間違えて とっても明るい色を持ってきたのです。
リストの一番暗い目の色を指定したのに、一番明るいものを持ってきたのです。
どんなにがっかりしたことか
だって、好きじゃない色だったし・・・・・。
でも、もう寸法にカットしてあるし、なんだか気の毒で、「やり直してきます」とは言ってもらったけれど「もうこれでいいです」って、もう自分の方の夢を諦めたのです。
でも、今になってみると、意外にそれが良かったりしています。
まず、その後買ったものの色が濃い色ばかりだということ。
そして和室と洋室の二間を一部屋のようにして使っているので、明るい色の床と畳の色がなんとなく溶け合っていると言う、素敵なことが起こっているのです。
間違ってもらって良かったと言うか・・・・・。
面白いですね。
今はその床まで気に入っていますからね。もうガタガタになっていますけれどね。
と言うわけで、私の部屋は私好みの部屋であると同時に、いろんな人が作り上げてくれた部屋になっているのです。
間違いも含めてね、
いいでしょう?
私の好きなもの=My Favorite Things
間違いもまた、楽しからずやです〜〜