「Left alone」という曲があります。

ビリー・ホリディという女性歌手が歌詞を書き残しているのです。

彼女は、子供の頃から苦労して苦労して生きてきました。

彼女の両親は若くして子供をもうけ、彼らもまた生きるのに必死。だから、ビリーはずっと親戚や施設に預けられていました。

彼女自身も、生きるために子供の頃からいかがわしいところに出入りもしていました。

悲しいのは、大人になり有名になってからも、彼女が惚れた男性達の横暴もあり、ドラッグやお酒で身を持ち崩してしまいました。

44歳で病死する直前に残したのがこの歌詞です。

彼女がこの歌を歌うことはありませんでした。

 

たった一人で残されて・・・・という様な悲痛な歌詞です。

魂が落ち着かず 居場所のない心が悲痛な歌詞になっています。

これを歌おうとしても、私自身がよほど元気じゃないと歌えないくらいの悲痛さです。

 

そしていつも思うのです。

あんなに沢山の人から称賛され、驚くほど熱い心で一緒に演奏したいと思う人たちがいて、ファンがたくさんいるというのに、彼女の心は満足できなかったというのが 本当に悲しい。

私の友人たちにずっと結婚していなくて、つまり子供もいないから一人暮らしの人もいろいろいます。

それでも彼女たちは色んなことを日々楽しんでいます。

そんなことを考える時、ビリーの幼少時のことを想います。

 

きっと、いつも、求めていたのでしょうね。

温かい家庭。

笑顔で迎えていれる人(父や母)。

その経験があれば、彼女の孤独ももう少しマシだったことでしょう。

この歌を歌おうとすると、私の心はとっても痛くなるのです。

 

 

この歌詞を練習しようとして、自分のことを考えてしまいました。
私には色んな友人がいるなあと。

いつも思っていてくれる人。

面白いこと思いついたら、一緒にしようとしてくれる人。

おいしいものがあったら食べさせようとしてくれる人。

ライブに必ず来てくれる人たち。

ふと連絡をくれる人。

面白いことを一緒にしようとしてくれる人。

会いたいと言ってくれる人。

ブログを必ず読んでくれる人。

そして、必ずいいねをくれる人。

・・・・と、私は色んな友人たちのおかげで、本当に幸せだなあって思うのです。

 

その人達のことを私は「大切なお友達」と思っています。

それを「親友」というかどうか、わかりません。

相手もそう思ってくれているかどうか、わかりません。

ある意味それらはそんなに重要じゃなくて、私がその人達のことを「大切なお友達」と思えていることがとってもいいなと思うのです。

 

若い頃は 私を理解し愛してくれる男性がいて欲しいと思うこともありました。

私をそのままで受け入れて欲しいと思うこともありました。

けれど、今の私は、一人の人にそれら全てを求めることはなくなりました。

色んな友人がいて、その人達の個性に合った素敵なことを私にもたらしてくれている。

それが素敵よね。

 

今年、また「役に立たない地図」を作ろうと思っています。

そうしたらね、一緒にしようと集まってくれる人たちがいるのです。

そう考えただけで、ワクワク💓しちゃう。

 

今の私にはまだ「Left alone」は歌えませんが、楽しいことなら任せてね💪

そんな気持ちでいるのです。