『開演5分前 !!』 演出家 渡辺光喜のぶろぐ -11ページ目

『開演5分前 !!』 演出家 渡辺光喜のぶろぐ

舞台は素敵な現実逃避。
Fictionの中の真実を追い求め、
芝居・ミュージカルを作り続けています。


27日はハードな一日でした。


午前中10時から「LuckyGuyにおまかせあれっ!」一回目の装置打ち合わせ。

舞台監督の北村太一さん、大道具製作でお世話になる東宝舞台の遠藤さんと日比谷のカフェで2時間ほどの雑談。
まだ台本が完成してない状態ですので、今のところは「こんなイメージ」的な話しかできないのですが、渡辺の妄想の世界に耳を貸してくれ、さらに具体的なアドバイスも頂きました。
そうです、装置のデザインは私、渡辺が手がけます。
好きなんです装置のデザイン。びっくり箱をひっくり返したような遊び心のあるセットを用意しますのでお楽しみに!

装置打ち合わせの後は、プロデューサーの松田さんとチラシやチケット前売り、宣伝に関しての打ち合わせ。
昨日は前売りシステムの不具合がありご迷惑をおかけしました。。。


午後はシアタークリエにて「渇いた太陽」の本番。おかげさまで満席です!


マチネ終演後、本日のメインイベント。主演俳優さんと顔合わせです。
はい、LuckyGuyこと野島直人さんです。
初対面です。会う前はやはり緊張します。

しかし話し始めたら、緊張なんてどこへやら。お互い作品に対しての思いを「熱く」語り合い、予定の1時間を30分もオーバーしてイメージの共有をしました。
楽しみです!ネタバレしてしまうのでここに書けないのが残念ですが、野島さんがあんなことやこんなこと…大活躍しますからね!

その後、若手出演者の一人、福永悠二君と食事がてら作品についての雑談。
この雑談が僕にとって大切なんです。人に話すことで自分の頭の中のアイデアが整理されていくんです。くだらないことから思いがけないナイスなプランが生まれることも。

とにかくしゃべり続けた一日。疲れました。。。
でも充実感たっぷりです。

Mitsuyoshi Watanabe


皆さん、あと3時間で


ミュージカル・コメディー
「 LuckyGuyにおまかせあれっ!」

仮チラシ




一般前売り開始ですっ!

チケットのご予約

公式サイト http://luckyguy.matsu-p.com まで



2か月後、萬劇場でお会いできるのを楽しみにしてます

あ…ちょうど初日まで2か月。

身が引き締まりますっ!


Mitsuyoshi Watanabe







何か物を作ったり、表現する事すべてに共通するのでしょうけど、


出来上がる前になかなかうまくまとまらない時期がありますよね。




「 LuckyGuyにおまかせあれっ!」


台本もあと数シーン書けば完成。


最初にプロット(あらすじ)を纏めてあるので


「この場面で何が起こるか」
もう決まっているのですが、


登場人物に
「何を言わせるか」


リアルに書き進めていかないと


心情の流れを押さえて描けません。




僕が脚本を書く時は


すべての人物が僕の分身のつもりで言葉を編んでいます。


もちろん登場人物が僕の完全なコピーでは何も面白くないので、


かなりフィクション性を強めますが、


そろそろ物語も佳境に入ってくると


どうやって登場人物それぞれのストーリーを完結させるか、


「感情」と「筋立て」「思い入れ」と「客観性」


の間の綱引きが始まります。




書いては消し、書いては消し。。。


言葉の神が降りてくるのを待ってます。





苦しみの先に産まれてくるもの…


それは初日を開けてのお楽しみ。。。







ミュージカル・コメディー
「 LuckyGuyにおまかせあれっ!」


公式サイトにて公演スケジュールが発表になりました。

大塚 萬劇場にて

2月27日(木)      18:45
  28日(金)      18:45
3月 1日(土)13:00/17:30
   2日(日)13:00/17:30
   3日(月)13:00/18:45
   4日(火)13:00

*受付開始・会場は開演の30分前です。


いよいよ今週末12月27日(金)前売り開始 です。
詳細は http://luckyguy.matsu-p.com 

よろしくお願いします!


Mitsuyoshi Watanabe
渡辺、三週間の旅を終えて帰ってきました。

といっても千穐楽ではなく、明日からシアタークリエでの公演がスタートします。
「渇いた太陽」こちらもよろしくお願いします。


さて、「 LuckyGuyにおまかせあれっ!」

今の僕のメインの仕事は台詞を書き進めること。
書き上がった場面をもとに作詞岩波輝さんと歌詞を作るコラボが始まります。
その場面で登場人物が一番言いたいこと…これが歌になるのです。基本は会話の延長ですが、ここにユニークなスパイスを加えることで歌らしくなってきます。

歌詞を作るのって本当に大変。台詞を考えるのとは明らかに違うボキャブラリーの中から言葉を選ぶ作業は時に苦行のような思いすらします。
でもまとまった時の達成感は清々しいですね。

始めはイケてる!と思ってたイメージやアイデアは何度も書き直され、ついに納得した設計図が出来上がると次は作曲に回っていきます。

作詞しているときは例えば「○○のあの歌みたいに」なんて勝手にイメージして言葉を紡ぎますが、作曲天野一平さんの感性から出てくるメロディーは当然オリジナリティあふれるもので、こちらの想像を超えた旋律になって戻ってくるのです。

もちろん僕らが考えた歌詞すべてが音にハマるなんて奇跡は起こらず、天野さんはに乗った時「日本語として美しく聞こえるか」を吟味して作曲しますから、時に言葉の変更を求められたりすることもあります。作った詞が長くてカットされることもありますし、「伝えたいこと」をシンプルに、心に届くよう歌を作る。このことに妥協は出来ないのですね。

そして何週間も前に渡していた歌詞に音楽がついて今日送られてきました!
僕の頭の中で書き上げた白黒の設計図に色がついて戻ってきた、そんな感覚です。
確実に登場人物たちに命が吹き込まれてきました。
これがミュージカルが生まれる瞬間なんだろうなあ。。。

まだ曲作りは始まったばかり。うまくいくばかりじゃなく「ああでもないこうでもない」となかなか進まない時もありますが、ものがたりは少しずつ出来上がってます。

この感動を早くお客様にお伝えしたいです。

Mitsuyoshi Watanabe