九州地方の焼き物は文禄・慶長の役(壬辰倭乱)で連れてこられた朝鮮陶工たちによって基礎ができ
その後 日本文化に合わせて発展していきました
そんな経緯もあって 韓国の焼き物を見ようと国立中央博物館にやって来ました
韓国の陶磁器が年代順に展示されていて とても分かりやすかったです
(日本語の説明文あり)
土器だった三国時代が終わり 高麗時代になると青磁と白磁が登場します
中国の影響を受けた青磁ですが 12世紀になると翡色(ひしょく)と呼ばれる深い青色になり
高麗青磁特有の姿になります
朝鮮時代初期になると 白土で装飾した粉青沙器(ふんせいさき)が登場するのですが
朝鮮時代は儒教が重んじられたため 徐々に簡素な白磁が主流になっていきます
世宗の時代には京畿道広州に王家専用の白磁を作る官窯 が作られました
16世紀末 壬辰倭乱によって多くの陶工が日本に連れていかれ陶磁器生産は停滞
また19世紀には社会の混乱からさらに衰退していった
ダイジェストにまとめたら自分でも分かりやすくなった!
なんだか夏休みの宿題が完成した気分♪ (・∀・)
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朝鮮陶工たちによって日本の陶磁器は大きく発展しました
しかし江戸時代になって 朝鮮から捕虜を返すように要請があった時
儒家たちは帰国しましたが多くの陶工は日本に残りました
藩主から残るように懇願されたのかもしれません
帰っても迎えてくれる家族がいなかったからかもしれません
日本で生活の基盤が出来てしまったのかもしれません
しかし帰国しなかった大きな理由は「陶工としての誇り」だったのではないでしょうか
朝鮮では下級層の陶工たちも 日本ではいい作品を作れば認めてもらえる
佐賀の鍋島藩窯では名入りの帯刀が許され 武士同等の生活保証があったと言います
腕さえあれば将軍家への献上品さえ作れるのです
儒家が帰国したのは両班だったからでしょう
朝鮮の陶磁器が衰退していったのには報われない身分制度もあったのではないか
そんなことを思ったのでした
*도자기 陶磁器
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