子育ての視点から王族を見るシリーズ
ドラマを観ながらまたもや不思議に思っていたことがありました
思悼世子が米びつで亡くなる際 まだ10歳だったサン(後の正祖)はその過程をずっと見ています
英祖が決断を下す前にも「父の命だけは助けて下さい」と懇願し
米びつに入れられてからは水をあげることも許されませんでした
父の悲惨な亡くなり方を見ていたのにサンは暴君にならず
父を追いつめた英祖から政治を学び成長し、大王となるのです
「祖父なんて大嫌いだ!!」とグレてもおかしくない状況なのに
なぜそうならなかったのでしょう
やはり母・恵慶宮(ヘギョングン)の影響が大きかったのかもしれません
世子が米びつに入れられても恵慶宮は見て見ぬふりをします
彼女の実家は世子と対立する老論派だったため もし世子が王になれば実家と自分の立場が危ない
また晩年の世子は刀を振り回すほど狂気の沙汰だったらしいので
恵慶宮自身も身の危険を感じていたのかもしれません
だから夫である世子のことは静観することにした
結局世子は亡くなりますが恵慶宮のサン教育はここからです
英祖は絶対的な存在
もしサンが英祖を恨んだら王にはなれない
そう察知した恵慶宮はサンが父への思いを表に出さないように
英祖の気分を害さないように説くのです
暴君にならなかった根拠としてはやや弱いですけどね
ただ賢いサンは悟ったのでしょう
自分が父のことを口にすれば 英祖は怒り母は苦しむことを
だから父のことは胸に秘めながらも暴君にならず その時を待っていたのだと思いいます
英祖が亡くなり その時がやってきました
サンこと正祖は父の名誉を回復し 母の親戚筋を含む当時の老論派を処罰します
正祖のほうが一枚上手だったのかもしれません
정조는 더 한 수 위였다
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