DINヘッド使用の2トラックデッキを追加。
長く保存してあったとのことだが、状態はホコリも少なく
経年汚れはあったがこれは掃除すればよいので問題にはならない。
ただ、かなり動かしていなかったが為の駆動系の劣化だけは避けられず
メカニカルノイズが実ににぎやかである。
ベアリング総取替えは必要。マスターレコーダーらしく50Kg以上あり
頑丈な作りだが、モーターも強力な為家電というくくりの中では
結構野蛮な修理(車の整備に近い)となるし、1人ではかんたんに動かせない(笑)
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リールモーターは幸いOH可能なネジ止め式でブラシ付きDCモーターが
サプライ側、テイクアップ側双方に取り付けられている。
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バラせば部品単位で取れるのでアッセンブリパーツがメーカーから出なくても
状態維持自体は可能。NSKの608Zが使われていたがNTN製にした。単なる好み。
ペアリングプーラーは必要、圧入はプレスがないのでディープソケットレンチで
叩きいれた(長い目で見ればおススメしない)
テンションローラー、ガイドローラーのミニチュアベアリングも打ち換えする。
リール台高さ調整・アーム類の全バラアルコール洗浄グリス塗布の上組み付け。
ブレーキ系の洗浄・ソレノイド分解シリコングリス塗布・組み上げ。
スプリングテンション調整、あらゆる部分にあるのだがサービスマニュアルが
メーカーから出ない(というよりもその他部品も大半は出ない)ので
英文マニュアルをダウンロードして読み替えながら仕方なく使用。
そもそも引っ張りの単位がg表記かcNか良くわからなかった。
四苦八苦しながら調整。
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唯一出る部品、ピンチローラー。

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左、今まで使用していたもの。
右、新品部品
一目瞭然で、べたつきもないし弾力もある。

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とりあえずメカ系の異音は無くなり、JOGを使った特殊再生などもOKとなった。
まずはスタートラインに立てた感じだ、次は電気系の補修。
まずは経年の劣化を取り戻し、部品が正しく動くようにしなければならない。
なのでヘッド調整やオーディオ調整はまだまだ、今やっても意味が無い。
スタジオ向けではOTARI最終2TRマシンとはいえ、もう30年近い前のものなので
電解コンデンサなどは恐らく全交換しなければならないと思われるが
プラグイン式の基板となっているのでSTUDERと同様メンテナンス性には優れている。
ざっとみてみたが、半分民生機のMXシリーズ、放送局向けBTRシリーズ
スタジオ向けのMTRシリーズ(マルチトラックレコーダーの略ぽいけど
2TRステレオでもマルチか(笑)?)と明確に分かれていた模様。
電気系はMTR、メカ的にはBTR、MXは両者のいいとこ取りの
コストダウン機という感じか。

つづく