最近のテープは高性能化が進んでいる為
250nwb/mの設定だとメーターが右に貼り付いても歪まないという
訳のわからない状態になっている。プロでも放送局などは250nwb/mだが
レコーディングスタジオは320どころか、最後期は355nwb/mまで基準値が
上がってしまっていて、それでも996やGP9ではまだまだ余裕があるような
状況になってしまっていた。常用しているPyralのSM900も特性表は320での
計測値となっていて、まぁヨーロッパは標準が320のCCIR/IECで当然なわけだが
試しに250→355nwb/mを基準値にしてみた。
しかし手元にMRLは21J205(15ips)や21L221(30ips)しか無い場合どうするか。
・・・これらは当然250nwb/m=0VUなわけだが、
リプロデュース(再生側)を0VUじゃなくて-3VUに合わせておいて基準とし
レコード(録音側)のレベル調整時に0VUに合わせてあげれば大体355nwb/m。
で、ウチの場合だと、355の場合以下の感じになった。

【15ipsパラメータ補正後】
Reproduce(再生)
再生レベル1ch:55 / 2ch:56
高音1ch:50 / 2ch:43
低音1ch:7A / 2ch:76

Recored(録音)
録音レベル1ch:1F / 2ch:20
高音1ch:2C / 2ch:30
バイアス1ch:35 / 2ch:2F

※基準テープ:Pyral(RMG) SM900(リファレンスBIAS -4.0dBm)
※あくまで当方の機材にての値です。ヘッドの磨耗具合や経年劣化、内部の状況により
変化するものですので個体ごとに違い、参考にはなりません。当方の備忘録です。

250のときと見比べてみるとパラメータ的に
録音レベルを叩き込んでいるのがわかるが、
実はこれでも余裕綽々。

海外のサイトでは
レファレンス基準値として

355 nWb/m:
For use when recording on “Mastering” blank tape
such as Quantegy 456 and Emtec 911
「マスタリング時にQuantegy 456 かEmtec 911の新品に録音する場合使用する」

500 nWb/m:
For use when recording on “Mastering” blank tape
such as Quantegy 499 or GP9 and Emtec 900
「マスタリング時にQuantegy 499 かGP9Emtec 900の新品に録音する場合使用する」

・・・とんでもない値が記載されていた。当然pyralSM900は500にあわせろと
なっているが、買えたとしても355nWb/mまでしかMRLねぇよ。
どうすんだこれ。250nWb/mの基準テープで-6dBmで調整しろということか?
まぁ、それはともかく、上記の調整でどうなったか、15ips時

【周波数特性】15ips=38cm/s
32Hz→ 0
63Hz→   0
125Hz→ 0
250Hz→ +0.2dbm
500Hz→ +0.5dbm
1KHz→   0
2KHz→   0
4KHz→   0
8KHz→   0
10KHz→ 0
12.5KHz→ +0.5dbm
14KHz→  +1.3dbm
16KHz→ +1.3dbm
18KHz→ +1.8dbm
20KHz→ +2dbm
22KHz→ +2.2dbm
24KHz→ +2.2dbm
26KHz→ +2.2dbm
28KHz→ +2dbm
30KHz→ +1dbm
32KHz→ 0
34KHz→ -2dbm
36KHz→ -4dbm
38KHz→ -6dbm
40KHz→-10dbm

なんとちょっと高音域に振られているので補正が必要だが34,000Hz位まで十分実用域
どんなに補正しても30KHzまでは余裕でイケるだろう。
76cm/sだと40KHzまで伸びるが果たして必要なのか。
私にはまったく聴こえないけども(笑)最初は冗談かと思ったが
測っても測っても上記の状況なので信じざるを得ない。
いや、これならばデジタルのハイレゾなんぞクソっくらえですわ。
STUDERがよいのかギャップを極限まで詰めたバタフライヘッドが良いのか・・
(一般ヘッドだどトラック幅は片チャン2mm、DINヘッド&バタフライヘッドは
2.75mm幅。両チャンネルのクロストークは悪化する方向だけど記録域は増える)