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突然届いた1通の手紙。
著名で、老いた女流作家が、
自分の自叙伝を記録するよう依頼するものが。
なぜ自分が選ばれたのか。
そして、彼女がこれまで様々なインタビューに
答えてきた虚偽の過去。
どれひとつとして真実を語ってこなかった作家に対して
過去に一度だけ「本当のことを教えてください」
と問うた青年がいた。
しかし当時の彼女は語らず、今「時がきた」と自主的に
自らの物語を語るという。
彼女の著作に12の物語が収められた一冊があるのだが
初版時には13の物語とされ、実際にはその部分が白紙であったため
すぐに回収されたことがある。
が、一部のマニアにはその13番目の物語が
何であるのか興味を持たれ彼女の謎の一つとして認知されていた。
その物語こそが、彼女が語ろうとしている物語なのだ。
と展開していくわけですが、とても人物描写が深く
老作家の語る過去に記録係の女性ともども
囚われていきました。
が、通り一編の昔物語かと思いきや、結構ミステリー要素もあり
もちろん彼女に問いかけた青年も重要なキーとなる人物。
後半「えっ、そうなの?」という展開もあって楽しめます。
これまた今週の睡眠不足要因パート2です。