- 冬の陽炎/梁 石日
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ダークなストーリーが多い作家。
そしてこれも間違いなくダーク。
ドロドロした世界は嫌いなのですが
たまに無性に読みたくなったりする。
借金逃れで妻子を捨てて家出し、大阪でタクシードライバーとして生きる男。
考えることを放棄し、無為に毎日を送ることに開放感をおぼえている。
そんな彼がある事件に巻き込まれて、その安寧とした生活を
捨てなくてはならなくなっていく様。
が、あくまでも捨てなくてはいけないのに捨てない。
捨てられない。
考えない。
お金が必要となれば、返せないのにサラ金で借りる。
家族を放置しているくせに、女関係にはだらしない。
ハッキリと決断しないくせに、危ないと知りつつ
タクシー客の忘れ物の大金と宝石をネコババするふてぶてしさはある。
どこかに普通に存在しそうで、
今のところ、自分の身近にいないことに
思わず安心してしまうような主人公です。
この方の作品では、最近本国(タイ)では上映禁止になった
闇の子供たちという本が売れてました。
- ¥720
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- こちらは子供を持つ人でなくとも
- 身を切られるような思いをするかと。
