雷の季節の終わりに
- 恒川 光太郎
- 雷の季節の終わりに
と
夜市
- 恒川 光太郎
- 夜市
の2作品を読んでみました。
面白い。
全体的に浮遊感があるんですよ。
非現実的な世界と、現実世界の接点が
ほんの少しだけあって
2作品ともに、そこを行き来した人の話なんですが
内容は全く異なります。
「雷の季節の終わり」に
は、私たちが暮らす世界を現実とすると
まず、異世界の描写から始まります。
そこで暮らす人が、自分の中の違和感を感じて
外に出て行くお話。
逆に「夜市」は現実の世界から始まって
夜のお祭りに出かけた子供達が
不思議な異世界に入り込んでしまい
現実に戻るための冒険。
あ、どっちも冒険っぽい感じではありますね、そういえば。
私が小学生だったころにはじめてホラーやSF小説を読んで
三次元ってなに?四次元ってどこ?
今の世界は現実じゃないのか?
私たちこそが変な存在なの?
ネジレてるの?
地球と宇宙以外の世界があるの?
どこかで同じような並行の世界が走ってるの?
その世界では、今の私とちょっと違う私が存在するの?
とすっごく疑問に思って、不安に思って
でもお話だと思い込みたくて・・・妙に納得したり
という揺れまくっていたのですが
その頃の気持ちを思い出しました。
怪談とも違う怖さを味わったものです。
さすがにもう怖さは感じないですが
ほの甘い懐かしさとともに一気読み。
いいなぁこういうのも。