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戻ってくるのを待つ


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扉絵。
何かの舞台の衣装かな?

右下になんかいるんだが...?


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実は


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励ましてくれてた人


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必要以上な支えに救われた


・6ページ目
"気になってる"


・7ページ目
でも分からない


・8ページ目
前はあいまいな答え


・9ページ目
逃げちゃいけない


・10ページ目
その人は諦めなかった


・11ページ目
"好き"がわからない


・12ページ目
他人の話はいっぱい聞いてるのに


・13ページ目
そんなことない


・14ページ目
貴女の答えならきっと


・15ページ目
ありがとう


・16ページ目
ケーキ


・17ページ目
祝おうとしてた人と持ってきた人


・18・19ページ目
する?


・20ページ目
準備開始


ということで、心配する墨ちゃんに語り始めたちづる。

ずっと心配して励ましてくれてた人。
"その日"も隣に居合わせていた人。
その時も、その前からも、その後もずっと支えようとしてくれてた人。
「大丈夫」と言っても「平気」といっても何かしようとしてくれてた人。

その時は別に一人でも大丈夫だと思ってた。でも結局一人では無理だった。
その人がいてくれたから、その人の行いで自分は乗り越えられた。

そして自分は、その人が気になるようになっている。

でもこれが"好き"なのかわからない。
前聞かれた時も、そして今も、答えは出ていない。
レンカノでは知ったような風でいるけど、実は何もわかっていない。

それでも、これにはちゃんと答えを出したい。
どれくらいかかるかわからないけど、逃げずに向き合いたい。
それが、その気持ちを持ち続けている彼への精いっぱいの誠意になるから。


今までちづるも、他人の"好き"には多く触れてきたと思います。
レンカノはもちろん、高校以前とかでも好意を寄せられたこともあるはず。
でもレンカノの時は基本的に他人の恋愛相談、仮に自分に対してだったとしてもレンカノだから応えることはできない
プライベート(および学生間)の恋愛に対しても、おそらく何かと理由つけて断っていそう。
だから、本当の意味で真剣その気持ちに向き合ってはこなかった。
それでも周りの人たちを見て、周りの話を聞いて、ちづるの中での"好き"というものは作られていた。
作られてはいたけど実感として持ったことはない。
他人の気持ちに触れたり、他人の気持ちを伝えられても、それを自分の中で持っているわけではないから体感としては分からない。
知らないまま、どんどん頭でっかちになっていた。

でも"彼"と出会い、過ごして、支えたり支えられているうちに、ある気持ちが芽生えてきた。
人はみんなそれを"好き"だというけれど、自分は知らない。
今まで見聞きしていた"好き"とこの気持ちが一緒なのかわからない。
結局自分は何も知らなかった。


この悩みを話しても、普通はいい返事は返ってこない。間違いなく非難される。
でもそういう時に話を聞いてくれる"彼"には絶対に話せない。
だから一人で考えるしかない。

でももう一人いた相談相手。
同じレンカノであり、女優のことも家族の話もしていた、墨ちゃん。
"彼"以外の数少ない理解者であり、気兼ねなく話せる相手。
そんな墨ちゃんだからこそ話そうと思えたし、話せたのかなと思います。

...その墨ちゃんがその"彼"のことを想っていることは知らずに。


そんなやり取りを終えて戻ると、そこにはケーキ。
舞台もあるしでお祝いはなし、となっていたことを知らずに墨ちゃんが買ってきてしまったもの。
ずっとお祝いしたいと言っていた"彼"。
知らなかったがゆえに申し訳なさそうにしている墨ちゃん。
そのままにしておくともったいないケーキ。
見回したちづるが出した答えは、誕生日会の開催。

それを聞いて和也の背中を叩く八重森。
八重森って感情昂りすぎると手が出るタイプなのか?

そして少し表情が柔らかくなった"彼"。
その横顔を見るちづる。

あんな話をした後、自分のお祝いができることになって少しうれしそうにしている"彼"を見てちづるが何を思っているのか。気になるところ。


予告タイトル"かんぱーいっ!!!"。
遅くなってしまったけど誕生日会スタート。
これは八重森が幹事になっていろいろ進めていく感じですかね。

なんだかんだちづるって、ひっそりとお祝いするよりはこうやって盛大にやられる方が安心できるのかな、と思ったりします。
多分祖父母がいたころもそのぐらいで祝ってもらってただろうし、なんだかんだ言いながらもちづるもそれを楽しんでそう。
それがちづるにとっての"お祝い"になっていたのであれば、今回の誕生日会もちづるにとっていいものになるんじゃないかと思います。



ということで、誰にも話せなかった気持ちと悩みを打ち明けたちづる。すでにその気持ちを知っているであろう"彼"に、自分の答えを伝えられる日が来るのだろうか、それはいつになるのだろうか。
それも気になりますが、誕生日会が開催ということになり、和也は結局どんなプレゼントなりを渡すのか。最後のちづるの表情を見るに、子の誕生日で何かしら和也に話しそうな気がしたりして楽しみですが、誕生日会開始は来週のようなので(?)また一週間頑張りましょう。