“バニー・レークは行方不明”から
“バニー・レークは存在しない?”へ
バニー・レークは行方不明(’65)
監督:オットー・プレミンジャー
アメリカからロンドンに引っ越してきた
シングルマザーのアン・レーク。
娘のバニー・レークを保育園に迎えに行きますが
バニーの姿がない…。
すぐさま警察に通報し、消えたバニー・レークの行方を探しますが
保育園の記録にバニーの名前はなく
自宅に戻ると、バニーの衣服やパスポートが跡形もなく消えている…。
弟のスティーブンも心配になって駆けつけますが
劇中の人物をはじめ、私たち観客も
バニー・レークを見た者は誰もいない…。
娘がいなくなった!と訴えるアンの言動も要領を得ず
終始、おどおどしている・・・。
アンの虚言…? 妄想…?
物語は次第に“バニー・レークは行方不明”から
“バニー・レークは存在しない?”へと移行していきます。
ラストは、バニー・レークが存在するか、しないか
を飛び越えて、トラウマ的結末を迎えることになります。