グッバイ・ゴダール!(’17)![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
原作:アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説
「彼女のひたむきな12ヵ月」「それからの彼女」
監督:ミシェル・アザナヴィシウス
このために、ヴィアゼムスキーの原作本、読みましたよ~
彼女の文章、みずみずしくて大好きです
ルイ・ガレル扮するジャン=リュック・ゴダール
超ウケるんですけど~(出オチだよ、笑)
映画の大部分は、ゴダールが“革命”に傾倒し
妻であるヴィアゼムスキーとの関係に歪が生じる
「それからの彼女」から描かれていましたが
私個人的には、ヴィアゼムスキーがゴダールとの出会い、そして結婚
“彼の羞恥心と私の羞恥心がたわむれ合った” なんて表現されていた
「彼女のひたむきな12ヵ月」メインの方が良かったかな・・・・。
ただ、観てみると、“革命”だとか、夫婦間の軋轢だとか
本家ゴダールのような小難しさや、深刻さもなく(笑)
コミカルに描かれていて、これはこれで、アリなのかな。
ルイ・ガレルは、出オチで終わらせることなく、単に似せているだけでなく
ゴダールの偏屈さや病的なまでの嫉妬心が憎たらしいほど良く出てて
ちょっと、ルイ・ガレルのこと好きになりました(今までは嫌いだったんだ、笑)
ヴィアゼムスキー役は、ステイシー・マーティン。
あれっ、この子ってこんなに可愛かったっけ
特に横顔のラインが素敵っ 普段もボブにしなよ~
でも、『ニンフォマニアック』だからって、少し脱がせすぎです、監督(笑)
そんな脱がせたがりアザナヴィシウス監督の奥さんベレニス・ベジョも
ELLE創始者の娘ミシェル・ロジエ役で出てました(この人も好き)
衣装やインテリアが、赤・青・黄といったポップな色使いで撮られ
“壁際に立つ”“横移動撮影”など、初期のゴダール映画での手法が
あちらこちらに使われていて、あ、これ『女は女である』だ。
これは『軽蔑』だ。って、ゴダール好きはニヤニヤする作りになってます。
で、ラストに流れたのが『勝手にしやがれ』でJ=P・ベルモンドと
ジーン・セバーグがシャンゼリゼ通りを歩くシーンで使われた
M・ルグランの曲なんですよ~♪ ちょっと泣きそうになった
親交のあったB・ベルトルッチが登場したりしていましたが
これを書いてる時点で生き残ってるのゴダールだけじゃない~
「映画は死んだ」って言っときながら、長生きしてるのも皮肉な話。
アンヌ・ヴィアゼムスキーは、この映画がフランスで公開された翌月
「それからの彼女」日本語版の製作中(2017.10.5)に亡くなりました。
天才ゴダールに認められ、女優へと変身を遂げた少女が駆け抜けた青春の日々!
アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的小説をルイ・ガレルとステイシー・マーティンの共演で映画化。
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