約束の地(’14)
監督:リサンドロ・アロンソ
“そこには、あなただけの≪結末≫が待っている―”
なんて素敵なフレーズを考え出した宣伝担当者なんでしょう(笑) と思いきや
“そこには”、なかなか辿り着けず、≪結末≫は、いったい何だったのか・・・・
1882年、パタゴニア(現在のアルゼンチンとチリにまたがる地域)
デンマーク人エンジニアのディネセン大尉(ヴィゴ・モーテンセン)は
アルゼンチン政府軍による先住民掃討作戦に参加していたが
野営地にいた娘インゲボルグ(ヴィールビョーク・マリン・アガー)が
忽然と姿を消してしまう。必死の捜索を続けるうちに
広大な荒野で一人きりになったディネセン大尉は
一匹の犬に導かれるようにして不思議な世界へと迷い込んでいく。
まず虚を突かれたのが、四隅が丸みを帯びた変形スタンダード・サイズの映像。
タッチパネルなら、思わず広げたくなっちゃいます(笑)
居心地の悪いフレームの中で繰り広げられる映像は
“この世の果て”かと思わすような、荒々しくも神秘的な世界。
愛する娘の行方を追う男の先には、現実とも幻想ともつかぬ世界が広がり・・・・・
娘は見つからず、摩訶不思議な世界を目の当たりにして
精根尽き果てたディネセン大尉は荒涼とした大地にうずくまり
「分からん・・・・・」 と失笑する・・・・・
これは、多くの観客の気持ちを代弁しているかのようにも(笑)
ただ、わたしだけの≪結末≫を言わせて頂けるとしたら
キューブリックの 『2001年宇宙の旅』 レベルの
時空を遥かに超え、輪廻転生を描いた壮大なるドラマなのかもしれません。
さて、あなただけの≪結末≫はいかに・・・・・・
全然関係ないんですけど、こんなに製作国集まって、W杯でもするつもり?(笑)
そこには、あなただけの≪結末≫が待っている―
消えた娘を探す旅。辿り着くのは“地上の楽園"か、それとも―
約束の地 [DVD]/ヴィゴ・モーテンセン,ヴィールビョーク・マリン・アガー,ギタ・ナービュ
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