昨日・今日・明日 | Untitled


昨日・今日・明日(’63)イタリア国旗フランス国旗


監督:ヴィットリオ・デ・シーカ


デ・シーカ×ローレン×マストロヤンニ 最強トリオで初めて組んだ作品。

三話オムニバスの中で、全く違う顔を見せるソフィア・ローレンに対し

彼女に振り回されるマルチェロ・マストロヤンニは相変わらず(笑)


第一話 「ナポリのアデリーナ」


失業中の夫カルミネ(マルチェロ・マストロヤンニ)に代わって

妻アデリーナ(ソフィア・ローレン)が闇タバコの販売で一家を支えていたが

罰金の未払いで収監されそうになって、妊娠中は逮捕されないと聞きつけ

子供をぽんぽん、ぽんぽん産み続けるんです。

妻は子供が増えるたびに綺麗になっていき、旦那はどんどんやつれていく(笑)

これぞ、“マンマの国イタリア”って感じさせてくれます。

舞台となったナポリは、言い方悪いですけどイタリアの中でもちょっと柄が悪い。

だけど、人情に厚く、隣り近所もみんな家族っていう雰囲気。

しかも、ソフィア・ローレンは生粋のナポリっ子。



第二話 「ミラノのアンナ」


社長夫人のアンナ(ソフィア・ローレン)は不倫相手

レンツォ(マルチェロ・マストロヤンニ)とドライブに出かける。

腹ボテのナポリっ子とは打って変わって、ディオールの服を身にまとった

洗練されたミラノのブルジョア階級の奥さま。でも、心は満たされない。

ロールス・ロイスをレンツォに運手させ「どこか遠くへ連れてって」とささやく。

満たされないアンナが「モノや金なんかいらない」って言っておきながら

結局、最後は、さんざんな目に遭ってしまうマストロヤンニ(笑)



第三話 「ローマのマーラ」


高級コールガールのマーラ(ソフィア・ローレン)は、隣の部屋に住む神学生に

一目惚れされ、神学校を辞めてしまうと言い出す始末。

神学生の祖母、マーラの恋人(マルチェロ・マストロヤンニ)を巻き込んで・・・・・

神に仕える青年と高級娼婦という、真逆の存在を配しておきながら

最後は、人情味あふれる話に落ち着かせ、ほっこりさせられてしまう。

そして、ランジェリーを一枚一枚ゆっくり脱ぐローレンの姿を見て

マストロヤンニが、わお~~~ん!! と叫ぶ、映画史に残る名(迷)シーン(笑)

この30年後、ロバート・アルトマンの 『プレタポルテ』 で、二人が久々に共演し

このシーンが再現された時は、観てるこっちが、わお~~~ん!!(笑)





アカデミー賞外国語映画賞受賞作



S・ローレン、M・マストロヤンニの名コンビが3組のカップルを演じるコミカルなオムニバス・ドラマ。
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