カラマリ・ユニオン | Untitled



カラマリ・ユニオン(’85)フィンランド国旗

監督:アキ・カウリスマキ


「カラマリ・ユニオン」“イカ墨同盟”って・・・・・

なんか弱そうな同盟(笑) しかも、主人公の15人の男たちの名は皆フランク。

フランク! と呼んだら、15人振り返る。

オフ・ビート感たっぷりのカウリスマキ長編第2作。



全員の名前がフランクという15人の男たち。

その名も 「カラマリ・ユニオン(イカ墨同盟)」

彼らが目指すのはたったひとつ、腐った現実の向こう側にある理想郷=〈エイラ〉

15人のフランクたちは、今日も腐臭漂う街を、魂をかけて走り抜ける。



「誰に言っているんだと思う? お前だよ! フランク!」

いやいや、それを言っている君もフランクだし、取り巻きもフランクだし(笑)

「カラマリ・ユニオン(イカ墨同盟)」 という固い絆で繋がり

「エイラ」と呼ばれる理想郷へ目指すわけですが

ヘルシンキの街並は、反旗を翻した男たちには冷たかった。。。。。

知らない車のボンネットに飛び乗ったり、地下水道に潜り込んだりと

あらゆる手段でというか、面倒くさい手段で進んでいくんですけど

理想郷への道のりは険しく、ひとり、またひとりと、フランクが脱落していくんです。



動画は、15人バラバラに行動していたかと思うと突然ステージに集結し

ロックン・ロール・ライブに早変わり。 なんか、カウリスマキらしい。

現代社会への皮肉と批判が込められて作られたんでしょうけど

15人のフランクたちが、あまりにもトボけたキャラなので(笑)

ただ、カウリスマキの社会の底辺で生きる人たちへのまなざし

彼らの気持ちに寄り添うような作風は、長編第2作から強く感じられます。




「カラマリ・ユニオン」(イカ墨同盟)を結成する、フランクという名の15人のサングラスの男たち。
パンクな奴もいれば、ダンディな男、詩人、労働者もいる。
彼らは腐った現実の向こう側にある理想郷を目指し、腐臭の街を駆け抜ける。
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