ゴモラ | Untitled



ゴモラ(’08)イタリア国旗

原作:ロベルト・サヴィアーノのノンフィクション「死都ゴモラ」

監督:マッテオ・ガローネ


イタリア南部ナポリを本拠に、かつてのマフィアをはるかに凌ぐ権力と経済力を誇る

犯罪組織「カモッラ」の暗部を描き出した社会派ドラマ。

原作者のロベルト・サヴィアーノは、「カモッラ」から殺害予告を受け

イタリアを出国し、常に警察の保護下での生活を余儀なくされているらしい。



巨大組織の末端に生きるそれぞれの登場人物たち

対立する組織間の抗争が絶えない地域に暮らす少年トト

組織のメンバーの家族や遺族に給料を届ける組織の帳簿係のドン・チーロ

不法投棄に手を染める産業廃棄物処理会社のフランコ(トニ・セルヴィッロ)

組織が仕切る下請け工場で不当な仕事に甘んじている仕立屋のパスクワーレ

無鉄砲な行動に組織に目をつけられるチンピラの若者マルコとチーロ



プロ、セミ・プロ、素人、刑務所の服役囚と、ある意味豪華な出演陣(笑)

さらに、出演俳優の一人が指名手配中の「カモッラ」の一員であることが判明し

逮捕に至るという事件も起きたりして、どこからが虚構でどこまでが実像なのか。

旧約聖書の中の、神の怒りにふれて焼かれた悪徳の街“ゴモラ”になぞられた

犯罪組織の巣窟となった世界をドキュメンタリー・タッチで迫ってきます。



ニューヨークのツインタワー再建の資金も出したと言われている「カモッラ」

業界の中では「カモッラ」が独占状態の産業廃棄物処理事業。

彼らが不法投棄した廃棄物を積み上げるとは、エベレストの2倍とも・・・・。

ハリウッド・セレブが身にまとうオートクチュールの衣装も

きらびやかな一面を見せながら、実は黒い影がうごめいており・・・・・・

イタリア有数のファッション・ブランドの製造にも「カモッラ」が1枚噛んでいる。

この世の中に綺麗な仕事や、綺麗なお金はないのではないか?

と思わすほどの、どす黒い世界でした・・・・・。



カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作



この世界を、知っていたか?
世界最大級の犯罪組織をリアルに描いた重量級社会派エンタテイメント。
ゴモラ [DVD]/チロ・ペトローネ,マルコ・マコル,ジャンフェリーチェ・インパラート

¥5,184
Amazon.co.jp