春にして君を想う | Untitled




春にして君を想う(’91)氷ドイツノルウェー


監督:フリドリック・トール・フリドリクソン


再鑑賞でも号泣必至っ! の予想どおり泣いてしまった。。。。

78歳のおじいちゃんと79歳のおばあちゃんの

道行(逃避行)を描いた大人のファンタジー。

Untitled・・・・

長年暮らしていた農場を捨て、都会に住む娘一家を訪れる

老人ゲイリ(ギスリ・ハルドルソン)

だが突然の来訪は歓迎されるものではなかった。

しかたなくゲイリは老人ホームへと移るが

そこには驚く事に幼なじみのステラ(シグリドゥル・ハーガリン)がいた。

故郷で死にたいと呟く彼女の望みを叶えようと

ゲイリはステラを連れてホームから脱走する。

買ったばかりの真新しいスニーカーと

盗み出したジープだけが二人の手助けだった……。

Untitled・・・・

英題の 「Children of Nature」 のとおり、人間なんて大自然の中では

ちっぽけな子供みたいなもので、年を重ね老いた行く末に

また子供に戻っていき、土となり水となり母なる大地に帰っていく・・・・

なんだか 『2001年宇宙の旅』 にも通じるような壮大なテーマ。

欧州の果てアイスランドの風景なんて、滅多に見れるものではないけど

寒々しく荒涼とした大自然の風景は、ここは本当にこの世のものなのか・・・

不気味さを通り越した幻想的な世界。 とにかく美しい・・・・

Untitled・・・・

そんな幻想的な世界の中を、ふたりの老人が手をつなぎ

お揃いのスニーカーで、とぼとぼと歩いていくんです。

ひっそりと立つ教会からは賛美歌が聞こえてくる。

そして、号泣必至のラストへ・・・・・。

もう2年以上前ですけど 「映画大好きバトン」 というのがあって

その中の 【号泣した映画】 として、3本のうちこの映画を挙げましたが

いまだに3本の指から外れない号泣映画ですわ~



故郷に帰りたいという夢を叶えるため、二人の老人は盗んだジープを走らせる…。
人間の孤独と不安、生と死、自然との関わりをつづった作品。
春にして君を想う [DVD]/ギスリ・ハルドルスン

¥3,990
Amazon.co.jp