イントレランス(’16)

監督 : D・W・グリフィス
“映画の父” と呼ばれる、D・W・グリフィスの代表作であり
後の映画製作に多大な影響を与えたと言われる映画の教科書的な作品。

古代バビロンの崩壊を描いた<バビロン篇>
キリストの悲運を描いた<ユダヤ篇>
聖バーソロミューの虐殺を描いた<中世篇>
ストライキで職を失った青年と乙女の純愛を描いた<現代篇>
4つの物語が完全に平行で進んでいき
いつの時代もイントレランス(不寛容)が世を覆う。

4つの物語が入り交じりながら進んでいくため
正直、何だかよくわからない状態が続いてしまった。
しかも、2時間42分の長丁場・・・・・
100年近く前の作品なので、その辺は割り引いて
画的に感じるものがあれば良いか。と
物語の間をつなぐようにリリアン・ギッシュが
ゆりかごで眠る赤ん坊を見つめる。
人間の愚かさの中にも、愛を感じるシーン。

やはり見所は <バビロン篇> での圧倒的スケールの宮殿シーン。
とてつもないデカさの宮殿の周辺に人がうじゃうじゃ群がり、火の噴いた戦車が疾走する。
日本の映画撮影現場では、俯瞰撮影用のやぐらを「イントレ」と言うそうなんです。
今作品のバビロンの俯瞰撮影シーンの雄大さにちなむものなんだそうですよ。
いつの時代もイントレランス(不寛容)が世を覆っていたことを描き、人間の心の狭さを糾弾した、現代編、バビロン編、ユダヤ編、中世編という4つの時代と物語を当時としては画期的な技法で描いた作品。
イントレランス [DVD]/リリアン・ギッシュ,メイ・マーシュ,コンスタンス・タルマッジ

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