カミーユ・クローデル(’88)
原作 : レーヌ=マリー・パリス「カミーユ・クローデル1864-1943」
監督 : ブリュノ・ニュイッテン
天才彫刻家オーギュスト・ロダンの弟子でありモデルであり愛人だった
カミーユ・クローデルの波乱に満ちた生涯。
1,885年、パリ。
才能を認められ、彫刻家ロダン(ジェラール・ドパルデュー)の弟子となった
カミーユ・クローデル(イザベル・アジャーニ)は、妻のいる彼と愛し合うようになる。
自分以外の女性を同時に愛せてしまうロダンの不実さと
自分の作品がロダンの模倣としてしか扱われない屈辱感に
いつしか彼女の精神のバランスは崩れていく・・・・
「あなたにすべてを捧げ、もらったのは虚無・・・・」
やっぱり、イザベル・アジャーニってすごいっ!
3時間近くもの長尺で中盤あたりまで、まだまだ先は長い・・・・
と思いながら観ていたものの、彼女の狂気の沙汰を
目の当たりにしてからは、あっという間だった。
ロダンへの愛が憎悪に変わっていく過程
発狂してからの妄信的なまでの姿に圧倒されてしまった。
実際のカミーユ・クローデルも類まれなる美貌をも持っていて
本人の写真見てみると少しイザベルに似てるし。
感情の激しさも同じように持ち合わせていたのかなとも感じてしまう。
今後、カミーユ・クローデルを再び映画化しようとしても
いや、いないよ・・・・・カミーユできる女優は・・・・
なんて企画倒れになるのでは・・・・
「君の意思の強さは悪魔並みだ」 「君の彫刻は強迫観念の塊だ」
愛するロダンに突き放されたカミーユ
ただ、彼女の死後、弟の計らいでロダン美術館でカミーユの作品の展示を行った。
なんていう情報を鑑賞後知って、悲劇的な彼女の人生が少し救われたような気がする。
天才彫刻家ロダンの弟子であり、愛人でもあった女性彫刻家カミーユ・クローデルの波乱に満ちた生涯を描く。
カミーユ・クローデル [DVD]/イザベル・アジャーニ,ジェラール・ドパルデュー,マドレーヌ・ロバンソン
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