瞳の奥の秘密 | Untitled





瞳の奥の秘密(’09)アルゼンチン国旗スペイン


監督は、フアン・ホセ・カンパネラ


とても丁寧に丁寧に描かれたサスペンス・ドラマですね。

突き放した作品に苦戦したりした私にとっては、なんて親切な映画なんだろうって(笑)

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ブエノスアイレスの連邦刑事裁判所を定年退職したリカルド・ダリンは

25年前に起きたある悲惨な事件を描いた小説を執筆しようとしている。

それは新婚の美しい女性が自宅で暴行殺害された事件で

同僚のギレルモ・フランセーヤや上司のソレダ・ビジャミルとともに、苦労の末に容疑者を逮捕する。

事件は解決したかに見えたが・・・・。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

彼はこの事件の真実を自分の中で解決しない限り、新しい人生を踏み出せない

という思いで事件当時の職場を訪れます。


冒頭、駅での男と女が別れるシーン

周りの雑踏をぼかしているような映像で

あとあと、そういうシーンだったのか、と分かるのですが

この見せ方、良かったですね。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

硬派なサンスペンスドラマなのに、小さな笑いを入れているんですよね。

私は見逃しませんよ(笑)

25年前、リカルド・ダリンが裁判所に勤めていた時に、同僚のギレルモ・フランセーヤが電話を受けて

「血液バンクです。違います。」

って切っちゃうんですよ。

大事な電話だったらどうするの(笑)

しかも、みんなスルーしてるし。

終いには 「精子バンクです。違います。」

あと、リカルド・ダリンが定年後久々に裁判所に訪れた時、通りすがりの女性職員に

「天使さん」 

「相変わらずね」

っていう会話をするんですけど、2人目の女に 「天使さん」 って声かけたらシカトされるんです。

本筋とは全く関わらない、どうでもいいシーンでした(笑)

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

このエレベーターのシーン

私なら、オシッコちびってます。

政治が不安定だと、こういうこともあるんですね。



この物語の中でも出てくる “死刑” と “終身刑” について

あんな極悪人には 極刑(死刑)を!

なんて耳にする一方、生きて罪を償わせるべきでは・・・

難しい問題ですね。

あの人 の気持ち、そしてとった行動・・・・

「話かけてくれ・・・・」

この台詞には、やられましたね。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ラストのドアがバタンと閉まって終わるの 『ゴッドファーザー』 のラストみたいで好きです。

少し違うのは、ドアにキャスト・スタッフクレジットが出るんですよね。

品のある終わらせ方でした。



アカデミー賞外国語映画賞受賞作

→ アカデミー賞受賞作



ブエノスアイレスを震撼させた殺人事件から25年―
未解決の謎を小説にする男に、封印された愛が甦る。
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