とても不快な映画です。
フランドル(’05)フランス
監督は、ブリュノ・デュモン
美しい田園が広がるフランス北部フランドル地方で、その男の罪を浄化するように
次々と男たちと無機質に体を交える少女と、彼女を想いながらも戦場に行ってしまう
青年の変化を描いています。
昨日の「名作の中の名作」では、音楽だけで涙するほどでしたが、
今作品は、音楽を一切排除してます。
演者はアマチュア
この監督は、性と暴力、人々の狂気を描き続けてきた。とのこと
はい、この時点で不快感を覚えた方は、昨日の感動に戻ってください(笑)
この映画のレビューを覗いてみると・・・・
「観て、後悔している」
「こんな酷い映画は久しぶり」
「嫌悪感しか残らなかった」
よく判ります。
よく判るのですが、このまま切り捨ててしまって良いのだろうか?
「戦争」って不条理に満ち溢れいて、嫌悪感の塊のようなもの。
理性のある人間も狂気に満ちてしまうこともある。
考えようによっては、ここまで不快な思いをさせた、この映画は
戦争に対して真正面から向き合った作品なのではないだろうか?
「愛する人のため」とか「自国バンザイ」的な、戦争映画なんかよりは
ずっと説得力がある。
先ほどの、「観て、後悔している」とかの感想は、ブリュノ・デュモン監督にとっては
最高の褒め言葉だったりして。
やはり、異才とか呼ばれる監督は、「ドS」が多い。
平和な村・フランドルに住む男・デメステルは、幼馴染みの少女への想いを断ち切るために戦場行きを志願するが、そこは地獄のような状況で…。カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作
フランドル [DVD]/サミュエル・ボワダン,アドレイド・ルルー,アンリ・クレテル
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