「泣かないで君の嘆きが天に届いて悲しみは去る」
この映画の劇場公開時の宣伝文句
そんな、甘っちょろいものではありません(笑)
愛より強く(’04)ドイツ、トルコ
ハンブルクとイスタンブールの2つの街を舞台にした
「パンク・ロック」と「古きトルコ民謡」が入り混じった、狂おしいぐらいの愛憎劇
と言ったとこでしょうか。
系統としては「ベティ・ブルー」「奇跡の海」
タトゥ・へそピ・ドラッグ・暴力・SEX
目を覆いたくなるような流血シーンもあり
あ、R-18 だったんだ。
この時点で嫌悪感を抱いた方は、読むのやめていただいて結構です。
でも、私的には「あり」だった。
絶望の淵の男の再生、自由を求めた女の墜落
トルコ系ドイツ人男女の偽装結婚から始まる数奇な愛の顛末を描いていますが
監督であるトルコ系ドイツ人のファティ・アキンも恋人に偽装結婚を持ちかけられたらしい。
ドイツにおけるトルコ移民問題を、この映画の背景にしている。
ドイツでは「トルコ人」と見なされ、
逆にトルコでは「トルコ人らしくない奴」と目される。
特に女性に対しては封建的なトルコ的家族観・ 因習があるらしい。
主演の2人も実際にトルコ系ドイツ人で、主演男優ビロル・ユーネルはなかなか
色気のある男だった。
主演女優のシベル・ケキリは西欧・東欧・アジアのいいとこ取り
エキゾチックな顔立ち、鼻筋のとおり具合、カンペキに近かった。
どうしても女優のコメントが長くなる(笑)
好き嫌いハッキリ分かれる映画なのは間違いないです。
「愛より強く」というタイトルも少し損してると思う。
原題は「Gegen die Wand(壁に対して/に向かって)」
私なら・・・・・・・・
「偽りの愛・真実の愛」
真面目かっ(笑)
人生に絶望し自殺未遂を図ったジャイトの前に、若くて美しい女性・ジベルが現れる。彼女は保守的な家族から逃れるため、彼に偽装結婚を提案するが…。 ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作
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