ファミリーポートレイト/桜庭 一樹
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ママの名前は、マコ。マコの娘は、コマコ。うつくしく、若く、魂は七色に輝く、そしてどうしようもなく残酷、な母の“ちいさな神”として生まれた娘の5歳から34歳までを描く。
久々の読書ネタです。
ブログを始めてから読書のペースが極端に落ちてしまって。
あれだけ映画観てたらねぇ。
さて、本作ですが、前半はかったるくてしょうがなかったです。
しかし、後半ぐいっときましたね。
母を失ってからの喪失と再生の描き方、良かったです。
「幸福とは怠惰なもの」
「人生そのもの横目で見送ってしまいそうになる」
悲壮感漂うダークな感じが桜庭一樹らしくていいですね。
このまま、堕ちて堕ちて堕ちまくって終わるのかと思ったら
コマコちゃん、何か暖かいものを感じるようになります。
「こんなに弱々しい声が届くだろうか。ひとりぼっちの誰かの夜に滑り込めるだろうか」
最後の最後の「最初のファミリーポートレート」
ちょっと、ぐっときましたね。