2025年も残りわずかということで、ウィーン・フィル ニューイヤーコンサートの時期が近づいてまいりました。
バレエが地上波で放送される数少ない機会の1つということで、今回もバレエ情報をたっぷりとお届けします。
今年のバレエシーンは、ワルツ「南国のバラ」と「外交官のポルカ」の2演目。
振付を手がけるのは、世界的な振付家ジョン・ノイマイヤーです!
ノイマイヤーが、ウィーン・フィルニューイヤーコンサートの振付を行うのは、1999年と2006年に続いて3回目。
衣装デザインは、スイスのファッションデザイナー、アルベルト・クリームラー。
同族経営のブランド「アクリス」のクリエイティブディレクターを務める彼。
建築やアートからもインスピレーションを多く得ており、ノイマイヤーとも2006年のニューイヤーコンサートでタッグを組んだ他、ハンブルク・バレエ団来日公演でも上演された「アンナ・カレーニナ」の衣装も手掛けています。
2006年は、喜歌劇「こうもり」にあわせて、大人のラブストーリーを表現した素敵な作品でした。
ハンブルク・バレエ「アンナ・カレーニナ」
1曲目の「南国のばら」は、「ウィーンのばら」へのオマージュとして振付され、オーストリア応用美術館でロケが行われました。
2曲目の「外交官のポルカ」のロケ地は、ホーフブルク王宮。
外交官や官僚制度、公務員をユーモラスに表現した作品で、ハンブルク・バレエ団から移籍したアレッサンドロ・フローラが出演しています。
各演目の出演ダンサーは以下の通り。(クリックで団員紹介に飛びます。)
アレッサンドラ・フェリを芸術監督に迎えた、新生ウィーン国立バレエをいち早く体感できる、この機会をお見逃しなく。
ワルツ「南国のばら」
Ketevan Papava ワガノワ・バレエアカデミー→マリインスキー・バレエ出身。ドラマチックな演技力で右に出る者なし
Timoor Afshar 芸術監督に就任したフェリが最初に任命した最も新しいプリンシパル
Natalya Butchko アメリカ出身。スカラシップを得てウィーン国立バレエ学校へ入学し、2016年入団。
Géraud Wielick ベルギー出身・サンフランシスコバレエ学校を経て、2023年からソリスト
Gaia Fredianelli ウィーン国立バレエ学校→ジュニア・カンパニー出身の新星
Alaia Rogers-Maman 2011年YAGP銀賞、ローザンヌ国際バレエコンクールファイナリスト
Victor Cagnin 仏リヨン出身、元プリンシパルのウラジミール・シショフに師事
「外交官のポルカ」
Alessandro Frola 今シーズンよりハンブルク・バレエ団から移籍。バレエファンの注目度高
Anita Manolova ブルガリアのソフィア国立劇場バレエを経て2010年からウィーン国立バレエ在籍
Laura Cislaghi ミラノ・スカラ座バレエアカデミー出身





