舞台に加えて、客席も非常にゴージャスでございました!
私は、1階最前ブロックに座っていたのですが、開演5分前に、上手側の入口から、芸術監督のジョゼ・マルティネスが登場。
ただ立っていらっしゃるだけでも、あのエトワールのエレガンスは健在で、心の中ではしゃいでおりました😂
すると、全身をブラックでキメたクールな女性が入ってこられたわ…と思ったら、アニエス・ルテステュ!
しかも、私の席から通路を挟んで、5個隣の座席!
マジマジと見つめては失礼だから…と思いつつ、私が一番好きだった女性エトワールが間近に座っているのが信じられず、夢心地のオタク😅
これだけでも充分すぎたのですが…。
休憩時間、ホワイエへ移動する観客の波が落ち着いたタイミングで外に出て、ドアを次の人のために押さえて振り返ると…。
まさかの、その次の観客が、マニュエル・ルグリとエリザベット・プラテルでした!😱
私が、パリ・オペラ座バレエの「眠れる森の美女」に魅了されたきっかけが、まさにマニュエル・ルグリ主演のDVD。
当たり前のように観ていたのですが、やはり圧倒的なエトワールであったルグリ。
NHKで放送された「マニュエル・ルグリのスーパーバレエレッスン」は、ビデオからDVDへダビングして、今でもとってあります。
また、小さい頃に「エトワールへのみち」というパリ・オペラ座バレエ学校のドキュメンタリービデオを持っており、その中の模範演技で、エリザベット・プラテルが、「ドン・キホーテ」の森の女王を踊る映像が大好きでした。
あと、YouTubeで見つけた、彼女のオーロラ姫に惚れ惚れしていたのです。
もちろん、お年を召されてはいましたが、今も変わらぬエレガンスとオーラが感じられて、そこだけ別空間。
真後ろにお二人がいらっしゃることに呆然とし、ルグリと軽く目も合ってしまい、もう私の感情はキャパオーバー😅
まるで、「眠れる森の美女」の物語のその後を見ているような雰囲気で、しばらくうっとりと後ろ姿をお見送りしていました。
プライベートをお邪魔しては…と思い、サインやお写真はお願いしなかったのですが、最高の思い出ができました。
(というか、気持ちがいっぱいすぎて、そんなことを思いつきもしなかった😅)
帰国後、こんな映像を見つけました。
プラテルとルグリが現役時代に、ヌレエフ版「眠れる森の美女」が再上演されるまでを追ったドキュメンタリーです。
プラテルやルグリをはじめ、この世代が指導したダンサーたちが、今では「眠れる森の美女」を踊るようになったこと。
パリ・オペラ座バレエの美が継承される様を目撃したようで、大変感慨深いものがありました。